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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「風立ちぬ」(2013)宮崎駿引退作品。

 
宮崎駿の長編アニメ映画「風立ちぬ」(2013)は、宮崎監督の引退映画になり、集大成とも位置づけられていたが、2月に地上波で初放送があり見た。見てから2週間以上立つが、数多くのヒット作品を残してきた宮崎監督の引退作ということを思うと感慨深いので記録として記事にした。
 
純粋に美しい飛行機を作りたいという想いと、それが兵器にもなるという、主人公・二郎の葛藤。宮崎駿のリスペクトと愛情あるメッセージが、カプローニ氏を通して伝えられる。
 
 
幼いころから美しい飛行機を作ることに憧れていた二郎(声:庵野秀明)は、イタリアのジャンニ・カプローニ(野村萬斎)のような飛行機の設計士を目指して東京の大学に進学。
 

そして関東大震災が起こった日、美しい少女・菜穂子(瀧本美織)と運命的な出会いを果たす。その後大学を卒業した二郎は、日本が戦争に向かって突き進む中、飛行機の設計をするために三菱に入社。
 
上司の黒川(西村雅彦)や社長の服部(國村隼)から一目置かれる存在に成長した二郎は、親友の本庄(西島秀俊)と共にドイツに研修に行くことに。
 
 
           
ドイツで最先端の技術に触れた二郎は、帰国後、戦闘機の設計主任に任命された。しかし初めての試験飛行で、二郎が作った戦闘機は大破。
 
しばらく軽井沢のホテルで静養することになった二郎が出会ったのは、絵を描くのが趣味の美しい女性・菜穂子。菜穂子は、震災の日に二郎が助けた少女だった。
 
震災以降、二郎にほのかな恋心を抱き続けていた菜穂子は再会を喜ぶが、会食の約束をしていた夜に突然発熱。菜穂子は結核を患っていた。

二郎と菜穂子はいつしか恋に落ち、2人は菜穂子の父・里見(風間杜夫)の許しを得て結婚の約束を取り付けた。そして二郎は工場で再び戦闘機の設計に没頭することになるが、そこに里見から菜穂子が体調を崩したという連絡が入る…!(HPより)。
 
・・・
とにかく絵と色調が息を呑むほど美しい。
ドイツ映画「会議は踊る」(原題:Der Kongreß tanzt、1931)の主題曲の一つ「ただ一度だけ」(ドイツ語:Das gibt's nur Einmal (英語:Just Once For All Time)が、「風立ちぬ」の挿入歌として歌われているのも、時代背景として面白い。
 
関東大震災(1923年9月)についての描写があるが、震災当時、fpdの父親が生後6ヶ月だったが、埼玉県(深谷市)にいて「東京方面が赤かった」と知る由もないはずだが、ちらっと脚色して語っていたので、子供の頃は、そう遠い昔のことではなかった。
 
★「ただ一度だけ」の歌詞:
Das gibt's nur einmal,              ただ一度だけ
Das kommt nicht wieder,            もう二度と来ない
Das ist vielleicht nur Träumerei.        ただの夢かもしれない。
Das kann das Leben nur einmal geben,   人生にただ一度
Vielleicht ist's morgen schon vorbei.     明日にはもう消え去っているかも。
Das kann das Leben nur einmal geben,    人生にただ一度
 
Denn jeder Frühling hat nur einen Mai.     だって花の盛りはただ一度だけ。
 
 

この曲は、ドイツ語の歌詞も単純でわかりやすいので、学生時代に覚えた。ドイツ語で歌える歌は、残念ながら「ローレライ」「エーデルワイズ」など、数曲しかない(泣)。
 
関係ないが、ドイツ・ミュンヘンのビール祭り(オクトーバー・フェスト)は最高だった。この秋には、日本のドイツ・ビール祭りで疑似体験したい。
 
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