ブロードウエイ・ミュージカルとして名高い「アニー」の映画版「ANNIE/アニー」
(2014)をシネコン、MOVIXさいたまで見た。映画化は、1982年、1999年と今回の計3回目となる。今回は、これまでの1930年代を現代に置き換えている。
両親に捨てられ施設で暮らす孤児の少女アニーが、選挙に向けてのイメージアップのため里親になるニューヨーク市長候補スタックスら、周囲の大人たちの心を変えていくさまを描いている。子役アニー役のクワベンジャネ・ウォレスの圧倒的な歌唱力が光る。
アニー役を「ハッシュパピー バスタブ島の少女」で史上最年少のアカデミー賞主演女優賞候補となったクワベンジャネ・ウォレス、スタックス役をオスカー俳優のジェイミー・フォックスが演じている。アニーなど孤児の里親施設を運営する独身女性役にキャメロン・ディアスが出演している。
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ニューヨーク・マンハッタン。携帯電話会社のCEOでNY市長候補のスタックス(ジェイミー・フォックス)は選挙キャンペーン中、車にはねられそうになった少女アニー(クワベンジャネ・ウォレス)を偶然助ける。それがツイッターで紹介されて話題になる。
アニーは生後間もなくレストランに置き去りにされ、今は過去の歌手としての思い出にすがりながら生きる独身女性ハニガン(キャメロン・ディアス)が営む孤児収容施設で暮らしていた。
10歳になるアニーは毎週金曜日の夜になると、そのレストランの前で迎えにくるはずのない両親を待ち続けていた。レストランの領収書には、両親のメモで、必ず戻ってくるから待っていてと書いてあったのだ。
一方のアニーも自分が有名になれば両親が名乗り出てくるかも知れないと、スタックスの選挙戦を利用し協力する。そんな中、スタックスはアニーの隠された寂しさに気付き、心を開いていくが・・・。(一部MovieWalkerより)
最後にスタックス(J・フォックス)、アニー、グレースの三人で歌う。
ミュージカル映画は音楽が命。
映画の全編を通じて様々な歌が歌われ、ミュージカル映画の醍醐味を堪能させてくれる。印象に残る曲は「Tomorrow」「オポチュニティ」のほか「メイビー」「イッツ・ザ・ハード・ノック・ライフ」「アイ・シンク・アイム・ゴナ・ライク・イット・ヒア」「イージー・ストリート」「ユーアー・ネヴァー・フーリー・ドレスド・ウィズアウト・ア・スマイル」「アイ・ドント・ニード・エニシング・バット・ユー」など。
主題歌「Tomorrow」はアニーがニューヨークの街中を歩きながら歌唱し、第72回ゴールデングローブ賞主題歌賞ノミネート曲「オポチュニティ」は、美術館でのパーティの場面で赤いドレスを身にまとい歌われる。
また、アニーがスタックスの豪邸で側近グレース(ローズ・バーン)とダンスする「アイ・シンク・アイム・ゴナ・ライク・イット・ヒア」や、里子の仲間たちが掃除道具を手に歌い踊る「イッツ・ザ・ハード・ノック・ライフ」では、ウォレスの非凡なダンスの才能を確認することができる。
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キャメロン・ディアスは、ハイテンションの派手な演技で、変顔などで登場しているが、やや鼻につく印象。準主役に近いオーストラリア出身のローズ・バーンという女優が生き生きしていて、控えめでもあり魅力を感じる。
ニューヨーク市長候補に立候補していたスタックス(ジェイミー・フォックス)が、”目にゴミが入ったようだ”と二度ほど涙を隠すように語っていたが、観客としてのfpdも、一度だけ、目にゴミが入ったような気がした。
定番ミュージカルで、それなりに楽しめるが、圧倒する感動というのがないのは俳優、女優(とくにキャメロン・ディアス)の魅力がやや乏しかったからかも知れない。
アニー役のワベンジャネ・ウォレスは、映画のハイライトシーンで、マイクの前で歌うことになるが、歌唱力があり、聴衆を魅了するインパクトがあった。
ペントハウスのような超豪華な住居、壁一面がスクリーンとなり、相手とコミュニケーションできる先端のコンピューターやタッチパネルによる設備、上空からのマンハッタンの風景などを堪能できる。
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