fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「キリング・ショット」(2011)フォレスト・ウィテカー主演。</span>



キリング・ショット」(原題:Catch. 44、2011)という馴染みのない映画を見た。
ブルース・ウィリスが出ているからではなく、この映画の主役にフォレスト・ウィテカーの名前があったからだ。全くB級のクライム・サスペンス映画という印象で、凡庸だが、ウィテカーの上手さを改めて感じた。


フォレスト・ウィテカー(写真)という俳優は、外見はそのへんにいるおっさんといった、のほほんとしている印象だが、実に味わいがある俳優で、最近見た「96時間/レクイエム」の刑事役は人間味に溢れ圧巻だった。

逆に「ダイ・ハード」でアクションスターとして一世を風
靡したブルース・ウィリスといえば「ダイ・ハード」シリーズ以外では「シックス・センス」が目立った程度で、すっかり精彩がなく「キリング・ショット」でも存在感が薄い。

何かで読んだが、ブルース・ウィリスのギャラは高すぎるらしい。高いギャラを要求するので、使う側は躊躇するのだろう。この映画でも、登場する時間は、全体でも15分程度だ。晩年のマーロン・ブランド(「地獄の黙示録」「スーパーマン」など)のようなつもりなのか(笑)。

・・・
「キリング・ショット」を見ていたら、現在の場面に過去の出来事が何回も挿入されていくという、時間軸をずらすという手法はクエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」という映画を彷彿とさせた。内容的には「パルプ」に遠く及ばないが。

・・・
夜のラスベガス。金髪美女のテス(マリン・アッカーマン)は、仲間の姉妹ドーン(デボラ・アン・ウォール)とカラ(ニッキー・リード)と共に車を走らせている。この3人は女強盗にしてヤクの売人。車の中でも、内輪もめで意見が合わず口論ばかり。



犯罪組織のボス・メル(ブルース・ウィリス)の命令で、郊外のダイナーに向かっているところだった。そこでメルのシマを荒らしている奴らの取引が行われるため、先回りしてトラックで運ばれてくるヤクを取り押さえ、彼らの正体を暴くのが彼女たちの目的だった。

3人は前回の仕事をしくじっており、これ以上の失敗は許されない。
夜の140号線を南下していた車は、エルモアと名乗る黒人の警官(暗くて、サングラスをしているので、フォレスト・ウィテカーとは気がつかなかった)に呼び止められる。

警官は目的地まで後ろから着いていくと言い張り、彼女たちは渋々承諾する。
しかし彼は、ある警官を射殺し、その制服を奪ったニセ警官だった。

間もなくダイナーに到着する。店内には、トラック運転手と1組の夫婦らしきカップルとウェイトレスがいた。店主と思しきウェイトレスが何か知っているはずだと判断した3人は、店内に向けて銃を構える。

ウェイトレスは、咄嗟にライフルを取り出し、カラを射殺してしまう。
激情したドーンが今度はウェイトレスを射殺するが、トラック運転手がドーンを射殺するという撃ち合いがある。


テスは即座に運転手を撃ち殺す。すると店の奥から、ライフルを構えたコックのビリー(シェー・ウィガム)が出てくる。ビリーは、テスを殺せばメルから大金が貰えることを告げる。ビリーのライフルとテスの拳銃が向き合い、一触即発の緊張した状態が続く。

そこにニセ警官が入ってきて、怯えるカップルを射殺する。
彼は、2年前、キャバレーで働いていたテスをスカウトしてメルに紹介した、自称“配達人”のロニー(フォレスト・ウィテカー)だった。

メルは、前回の仕事に失敗したテスたちを消すようビリーに命令していた。
密かにテスに恋していたロニーは、ビリーが貰っているはずの報酬を奪ってテスと逃げようと誘う。

しかしビリーは、金はまだ貰っていないと主張する。
一方、ロニーの顔も覚えていなかったテスは、突然の求愛と、メルの真意が分からず戸惑うのだった。

予告編

・・・
タイトルの「Catch.44」だが、ブラックコメディ映画の傑作「キャッチ22Catch.22)」にあやかったのか、Catch.22というのは動きが取れない状況ということだが、マグナム44にひっかけてこういうタイトルにしたのではないかと思われる。

90分の映画で、無料動画「Gyao」で配信中なので、御用とお急ぎのない方はおすすめ。Gyaoにしては?意外と画質が良かったのが印象に残る。

★★


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

「にほん映画村」に参加しています:
ついでにクリック・ポン♪。