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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

オススメ映画②:「おとなのけんか」(2011):ポランスキー監督のコメディ。

 
 
オススメ映画第2弾は「おとなのけんか」(2011)。
フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン合作のコメディ映画。
 
ロマン・ポランスキー監督の初期の頃の作品は、暗めの映画が多かった。
 ポランスキー監督の映画をリアルタイムで劇場ではじめて見た「ローズマリーの赤ちゃん」などは、画面全体がカビでも生えたような青黒い色調で、悪魔の子供を身ごもるという恐怖、おぞましさで、後味の悪い映画だった。
 
ところが「フランティック」あたりからサスペンスタッチの映画になり「ゴーストライター」では、洗練されたラストシーンが痛快だった。
 
そして「おとなのけんか」では、最初はふた組の夫婦が、子供の喧嘩をめぐっておだやかに妥協策を話し合っていたのがだんだんと、激しいバトルに発展していくさまを皮肉と諧謔(かいぎゃく)を込めて、さらけ出していくのが興味津々だった。
 
出演俳優は、4人だけで、舞台は主に部屋の中、という密室劇の面白さ
ケイト・ウインスレット、ジョディ・フォスターという2大ハリウッド女優と、「イングロリアス・バスターズ」で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したばかりで、にわかに注目を集めていたクリストフ・ヴァルツ、個性派俳優のジョン・C・ライリー(「シカゴ」「めぐりあう時間たち」)がエゴむき出しの演技で圧倒する。
 
議論中もお構いなしに携帯操作。
「まったく・・・」という表情のケイト・ウインスレット
 
   「弱腰でどうすんのよ。一発お見舞いしてやるわよ」「おい、やめろ!」
          「こんなに汚してしまって・・・」
 
          穏やかな空気は一変して、大騒ぎに・・・。
 
原題のCarnageは、「虐殺」というから穏やかではない。
 
・・・
おとなのけんか」のようなおとなの映画を見たいものだ。
 
主な監督作品:
「水の中のナイフ」 Nóz w wodzie (1962)
「世界詐欺物語」 Le plus belles escroqueries du monde (1964)
反撥 Repulsion (1965) ☆☆☆
「袋小路」 Cul-de-sac (1966)
「吸血鬼」 The Fearless Vampire Killers (1967)
ローズマリーの赤ちゃん Rosemary's Baby (1968) ☆☆☆
マクベス Macbeth (1971)
ポランスキーの 欲望の館」 What? (1972)
チャイナタウン Chinatown (1974) ☆☆☆☆
「テナント/恐怖を借りた男」 The Tenant / Le Locataire (1976)
テス Tess (1979) ★★
ポランスキーの パイレーツ」 Pirates (1986)
フランティック Frantic (1988) ★★
「赤い航路」 Bitter Moon (1992)
「死と処女」 Death and the Maiden (1994)
「ナインスゲート」 The Ninth Gate (1999)
戦場のピアニスト The Pianist (2002) ☆☆☆
オリバー・ツイスト Oliver Twist (2005)
「それぞれのシネマ」 To Each His Own Cinema (2007)
ゴーストライター The Ghost Writer (2010) ☆☆☆
おとなのけんかCarnage (2011) ☆☆☆☆
「毛皮のヴィーナス」 La Vénus à la fourrure (2013)
 
ポランスキー作品マイベスト5:
④「チャイナタウン」 記事:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/62260114.html
 
ポランスキー監督も現在81歳、まだまだ新作が見られそうだ。
 
 ※オススメ映画①は「善き人のためのソナタ」:
 
 
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