日本とニューヨークを舞台にしたラブストーリー「恋愛寫眞」(2003)を見た。
2001年9.11からまだ時間が経っておらず、その痕跡も残っていた。全体が松田龍平演じる主人公・誠人の独白が中心となっている。しかも英語(あまり上手くない。笑)。
意外な展開のラストシーン近くの小池栄子の形相がみたこともないほどすごい。
吸血鬼かホラー映画のようだった。この女優、ただものではない(笑)。
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3年前、2人は一緒に暮らしていて、誠人の影響で静流もカメラを持つようになった。
ふとした哀しいきっかけで別れてしまった2人だが、静流は今でも忘れられないほど誠人の心に鮮烈な印象を残していた。
誠人は彼女を探しにニューヨークへと旅立つ。
広いニューヨーク。静流が送ってきた写真の中の風景だけを手がかりに、誠人は歩き回る。旅の途中、牧師のカシアス、静流の友達でダンサー志望のアヤ(小池栄子)に出会い、彼らの力を借りて次第に静流の影に近づいていく。しかし、行く手には思いがけない真実が待っていた(HP)。
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カメラを通じて知り合った恋人同士が、相手の女性・静流の死に直面し、その女性とともに一体化して生きようと決める男の話。
東京のエピソードで、静流が誠人のアパートから立ち去ろうとすると「もう少しいろよ」と誠人。「もう少しって」という静流に「みかんが食い切るまで」というと、静流がにこり。というのも、みかんがダンボールに山になっていたのだった。このみかんが、物語にも小道具として最後に関わっていた。
カメラメーカーのキヤノンも協力していて「キャノンF-1」が全体で多くの場面で登場する。この映画の隠れた主役のようでもあった。
ニューヨークで誠人が不良グループの強盗にあう。
銃を突きつけられて「金を出せ。ドル、ペソ、ユーロ、VISA, JCBカード・・・なんでもいい」というのがおかしい。
ある男から「1回でいい」といわれた誠人が、相手に「お前はゲイなのか」というと、
「お前は趣味ではない。キムタクならいいが」って、外人が言うところが笑わせる。
ニューヨークは安全な街なのに、強盗にあるとは、珍しいな、と言われたりする。
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映画としては、B級レベル。
日本人監督が海外で撮るとなぜか物足りない。
コミュニケーションのせいもあるだろう。
映画全編に松田龍平の英語があったが、わざと下手にしゃべっているのか、うまくしゃべれないのかわからないが、発音もイントネーションも中学生レベル(英作文の棒読み)だったのが気にかかる。映画の外国人出演者からも「バカ丁寧な変な英語だな」と指摘されていた。しかし、最後には、だんだんニューヨーク並みになってきたと言われていたので進歩したのか。
★★
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