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<span itemprop="headline">本:池井戸潤「銀翼のイカロス」読む。”半沢直樹”シリーズ第4作。</span>


 
池井戸潤の”半沢直樹”シリーズの最新作「銀翼のイカロス」を一気に読んだ。
期待にたがわず面白かった。
 
昨年のドラマ「半沢直樹」のその後を描いているが、いったんは出向していた半沢直樹だったが、今は銀行本店に戻って営業第二部次長。頭取命令で破たん寸前の帝国航空(JALがモデル)の担当となった半沢の活躍を描く。
 
フィクションだが、実在モデルと思しき人物、企業などが登場し、銀行内の軋轢やこれまでにない大きな敵を相手に、半沢が、一歩も引かぬ、勧善懲悪で迫る展開がスリリングだった。「半沢直樹」で登場した東京中央銀行の中野渡頭取、半沢の同期の渡真利や近藤のほか、金融庁の黒崎も登場する。
 
政権交代を成し遂げた党の国土交通大臣に任命されたのは、女子アナから議員になった仕分けで有名になった某女性議員をほうふつとさせる。現場を知らず、スタンドプレイが目立ち、上から目線の物言いで、前政権でなしえなかった帝国航空の再建で、手柄を立てようともくろむ。果たして、半沢は、国交省金融庁の役人や、銀行の統合前の相手銀行の不正を暴くことができるのか・・・。
 
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半沢直樹」のドラマ以降、続編の噂はあるものの今だ実現していないが、「銀翼のイカロス」のドラマ化あるいは映画化に期待したい。
 
 
 
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