オムニバスドラマ「おやじの背中」（TBS系）第7話「よろしくな。息子」を見た。
このドラマシーズは一話完結で、第1話～3話くらいまで見ていたが、途中中抜きだった。第7話は、もっとも楽しみにしていた山田太一の脚本とあっては見逃すことはできない。
山田太一と渡辺謙のコンビは、4年前の夏川結衣と共演の「遠まわりの雨」の余韻が抜けないほど印象に残っているが、今回の「おやじの背中」では、余貴美子を相手にお互い独り身の見合いから結婚までの急展開が時にユーモラスに、感動的に描かれている。”ハグ”するシーンがいい。
渡辺謙、いい仕事をしている。渡辺謙は、ハリウッドの大作であれ、単発のドラマであれ、出演作品は、全力で取り組むという。硬派な役が多いが、時々ラブストーリーでも味を出す。余貴美子は、悪女的な役や曲者的な役も多いが、今回は、夫と死別し、シングルマザーとして25歳の息子を育て上げ、仕事一筋のバリバリのビジネスウーマンを演じている。若々しいのにも驚く。
最近見合いをして断わられた靴職人の男・浩司（渡辺謙）が、気持ちの整理をつけられずに、コンビ二で仕事をしている見合い相手の息子・祐介（東出昌大）に一目会ってみたいと、こっそりとアルバイト先のコンビニを訪れるが、偶然強盗に遭遇してしまう。強盗が包丁を持った中年の女（柴田理恵）というのも驚き。祐介が、見事な対応ぶりを示したので、そばで見ていた浩司は、見合い相手の息子としてでなく、なんと、自分の靴職人の後継者にと思ってしまう。
相手がもう一度ぜひ会いたいといっていたというので、会いに行ってからのシーンが良かった。
祐介（東出昌大）が、母親との会話で、恋人はいないといいながら、台所で、ややにやっとした表情を見せたが、ドラマのエンディングで、しっかりとガールフレンドを連れてきていた。（交際が伝えられる渡辺謙の娘・杏ではなかったが・・・笑）。
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