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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「マイ・ルーム」(1996):2大女優(メリル・ストリープ、ダイアン・キートン)共演。</span>



 
 
 
 
 
 
 
 
 
日米ポスター比較
 
 
 
マイ・ルーム」(原題:Marvin's Room、1996、日本公開1997年2月))は戯曲「マーヴィンの部屋」の映画化。全く知らない映画だったが、メリル・ストリープの映画の探訪?の一環で見てみた。まずは豪華共演陣に驚く。
 
原作にほれ込んだロバート・デ・ニーロが自身の製作会社を含め共同で製作、自身もドクター役で出演している。
 
出演は、ロバート・デ・ニーロとは「恋におちて」「ディア・ハンター」などで共演しているメリル・ストリープ、「ゴッドファーザー」「アニー・ホール」などのダイアン・キートン、この映画の翌年「タイタニック」でブレイクする前のレオナルド・ディカプリオなどそうそうたる顔ぶれ。メリルとダイアンが姉妹、メリルとディカプリオが親子を演じている。
 
白血病で余命いくばくもない女性をめぐり、長年絶縁状態だった妹とその家族の再会と新しい絆を描く、テーマは重いが見ごたえのあるヒューマン・ドラマだ。タイトルは原題通り「マーヴィンの部屋」でよかったかも。”マイ・ルーム”というのは、その当時「マイ・レフト・フット」など「マイ・~」のタイトルがはやっていて、便乗したのは明らか。何のつながりもない。
 
監督は、四度のトニー賞受賞歴を誇るブロードウェイの演出家ジェリー・ザックスで、監督デビュー作。
 

 
家族、親子といっても、関係は複雑で、ましていろいろな事情で長年疎遠になってしまうこともある。この映画は、20年近く音信不通だった姉妹が、あることをきっかけに再会し、絆を深めていくというもの。
 
母子家庭で手に職をつけるため、美容師をめざして美容学校に通うリー(メリル・ストリープ)のもとに、長男ハンク(レオナルド・ディカプリオ)が家に放火して家出したという知らせが入った。
 
ハンクは生活に追われ子供を顧みる余裕のない母親と心を通い合わせることができず、鬱屈した日々を送っており、唯一愛情を感じることができるレーサーだったという父親の写真だけ残して家に火をつけたのだ。
 
ハンクは精神病の施設に入所し、リーと次男チャーリー(ハル・スカーディノ)は修道院に身を寄せる。そこへフロリダに住む姉のベッシー(ダイアン・キートン)から
20年ぶりに電話があった。
 
自分は白血病に冒されており、親族からの骨髄移植だけが唯一の希望だと言うのだ。リーは反抗的なハンクを施設から連れ出し、家族そろってフロリダへ。
 
ベッシーは結婚もせず、父マーヴィン(ヒューム・クローニン)と母ルース(グウェン・ヴァードン)の面倒を見ていた。
 

 
父は寝たきりで痴呆状態、そんな家族を見捨てて家出したリーとの間には複雑な感情がある。母を嫌い、反抗的だったハンクだが、ベッシーの誠実な優しさに次第に心を開いていく。
 

 
最初は骨髄移植の検査を受けることを拒否していた彼は、主治医のウォリー医師(ロバート・デ・ニーロ)の検査で母と弟が不適合だと知り、自分も検査を受けるのだが・・・。
 
リーはベッシーとハンクの信頼関係に嫉妬を感じ、姉妹はお互いの感情をぶつけあうが、やがて打ち解けた。ベッシーは自分の初恋を語り、リーは姉のかつらを洒落た髪形にカットした。
 
一家はディズニー・ワールドへ。リーは感情に任せて、いつまでも母より父を慕うハンクに、彼の父親がハンクを虐待したことが離婚の理由だったと明かしてしまう。
 
ところがベッシーが突然発作に襲われ吐血して倒れる。
その晩、ハンクはベッシーに置き手紙を残して家出。母の自分ではなく、姉に宛てられた息子の手紙を見たリーは無力感に襲われながらも、姉に心配をかけまいと手紙を隠す・・・(MovieWalkerより)。
 
・・・
 
姉妹を演じるダイアン・キートン(姉)とメリル・ストリープ(妹)の確執、やがて心を通わせる変化の過程などが巧みに描かれている。幼い頃両親の離婚などから鬱積した不満などで自暴自棄に育ってきた青年をレオナルド・ディカプリオが演じている。39歳の現在でも、童顔で、その演技力は若い時から高かったようだ。
 
ヘビースモーカーのリー(メリル・ストリープ)はどこに行ってもタバコを吸おうとするが、「禁煙です」といわれても、静かに吸って、横に煙を吐きますなどと、自己本位で、子供に対しても威圧的に生きてきた様子がありありだった。20年間あっていなかった姉のベッシーは、その様子を見て、感じるところがあったようだ。リーも、察して「母親失格といいたいんでしょう」と意固地だ。
 
両親を自分(姉)に押し付けて、手紙の一つもよこさなかったことに反発があったが、やがて感情のもつれも溶けていく。
 
父親は植物人間のようになっていて、娘のリーや孫をみても反応はないのだが、長年面倒を見てきた娘のベッシーが、手鏡で天井などを照らし、「オーロラよ」といって父親に寄りそうと、喜々として、反応する姿があった。それをみてリーも、身近にいることの大切さを知ったようだ。
 
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