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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「内海の輪」(1971):松本清張原作、岩下志麻主演。</span>


 
松本清張原作、岩下志麻主演の「内海の輪」(1971)を見た。
清張の原作・映画化作品はほとんど見ていると思ったが、これは未見の1本だった。映画化・ドラマ化が多く「霧の旗」なども、テレビでは見ている。
 
「内海の輪」の岩下志麻は、この映画の撮影当時30歳だったが、今の30歳とは比較にならないほど堂々とした貫録を見せている。
 
岩下志麻のデビューはNHKドラマの「バス通り裏」(1958)であり、十朱幸代などとともに出演、岩下志麻は17歳くらいだったと思うが、この番組は、テレビの草創期で物心ついた最初に見た番組だった気がする。
 

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西田美奈子(岩下志麻)は29歳。四国松山の呉服の老舗伊予屋の当主慶太郎三國 連太郎)の妻である。彼女は三ヵ月に一回上京した。半分は商用であり、半分は大学で考古学を専攻し、まもなく助教授の椅子につく江村宗三(中尾彬)とのひそかな情事のためだった。
 
宗三は妻の父(滝沢修)が考古学の権威で次期学長に擬せられるという人物なので、労せずにエリートコースに乗っていた。
 
宗三は五年前の鮮烈な記憶が忘れられなかった。
そのころ、美奈子は宗三の長兄寿夫の新妻だった。しかし、寿夫は水商売の女と出来ていて駈け落ち同然に、静岡きっての菓子屋の暖簾を捨てた。
 
二人が同棲している新潟へ迎えに行く美奈子の護衛役に、まだ学生だった宗三が選ばれた。その時、愛情のない夫との訣別を決意していた美奈子は水上温泉で宗三に身をゆだねた。美奈子は童貞のおののきを示す宗三に、江村家への報復をこめたのかも知れない。
 
それから三年、銀座で再会した二人は自然に求めあうように愛欲を燃え上がらせた。その時から美奈子は三ヵ月に一度上京しすでに男性機能を失っている夫の代りに宗三に抱かれるようになった・・・(MovieWalkerより)。
 

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岩下志麻が、体当たり演技を見せるが、目力があり、時に怖い表情を見せる。
中尾彬は、いまではでっぷりした悪人顔だが、この当時はほっそりした優男という印象。保身、出世にきゅうきゅうとしていて、いざというときには、自分勝手な人物であることを露呈する。
 
宗三(中尾彬)は、愛人として美奈子(岩下志麻)との逢瀬を3年間も重ねながら
「生ぬるい瀬戸内海の中で、刺激がほしかっただけなんだよ」と美奈子に言い放つ身勝手さだが、美奈子は純粋に宗三に愛情を注いでいた。
 
宗三には殺意があったが、それを美奈子に見透かされ「殺して」と迫られると、自分の将来の保身のために逃げ出す始末。しかし、もともと高所恐怖症だった美奈子は、足を滑らせて、崖っぷちに転落、命を絶つ。美奈子の手には、宗三のコートのボタンがあり、警察は、犯人はすぐに浮かび上がるという見解を示す。この後、何食わぬ顔で東京に戻る宗三だが、大きく人生を狂わせる未来が待ち構えていることが予想される。
 
清張作品は、多くは野村芳太郎監督で、サスペンスタッチだが、「内海の輪」は、斎藤耕一(「旅の重さ」「約束」など)がメガホンを取り、サスペンスというよりも、内面に迫った印象だ。
 
脇役陣では、加藤嘉夏八木勲なども出演している。
 
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