「記者たちのフラッシュを避けたいなら裏口がありますよ」
映画「Z」(1969)で予審判事を演じたジャン=ルイ・トランティニャン。
大物政治家「Z氏」の暗殺に関与したとみられる軍の大物たちを次々に呼びつけ、告訴を言い渡すシーン。写真は、待ち構えている新聞記者たちのフラッシュを避けたいなら「そちらのドアからも外に出られる」と教えているシーン。
大物判事たちは、期待されている予審判事に、軍のトップまで告訴するのは自身の将来をつぶすことになると諭すが、あくまでも正義を貫く予審判事だった。
告訴状を秘書にタイプしてもらっていたのだが、言葉選びも慎重で、事件のあった日(Z氏が何者かに暴行を受け、病院に担ぎ込まれた日)と一貫して語ってきた予審判事が、軍部の黒幕による暗殺を確信し、思わず暗殺のあった日と語ったので、秘書がタイプライターの打つ手を止めて「暗殺と書いてよろしいんでしょうか?」というシーンもなかなかいい。
タイプライターの音もなかなかいい。
ハイライトともいうべき、映画のラストシーンをご覧ください↓。
この映画は音楽が素晴らしい。
・・・
経済危機など、最近でもなにかとお騒がせな地中海の某国。
映画「Z」では軍部の言ってみれば悪代官を一掃したかに見えたエンディングだったが、後日談があって、記者は、三年の禁固刑、Z氏の部下たちは、不審死を遂げるなど、どんでん返しがあった。
しかも、軍の声明によると、以下のことを禁止したのだった。
なぜなら、それは古代ギリシヤ語で「彼は生きている」を意味する頭文字だからだ。
※記事ネタがつきると?同じ記事を繰り返すことがある(笑)。
まったく同じ趣旨の記事を飽きずに書いている:
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:
ついでにクリック・ポン♪。