カトリーヌ・ドヌーブ、エマニュエル・ベアールというフランスの2大女優が主演の
「輝ける女たち」(原題:Le Heros De La Famille/Family Hero, 2006、日本公開
2007)を見た。キャバレーが舞台とあって、歌が登場し、ニコール・キッドマン主演の「ムーラン・ルージュ」のような雰囲気だ。
昔ながらのキャバレーでマジシャンとして働くしがない中年男ニッキー(ジェラール・ランヴァン)が、オーナーのガブリエルの突然の死によって否応なく自らの人生を見つめ直すさまを、彼を取り巻く女性たちの人間模様と共に綴る大人のコメディ・ドラマ。
ニッキーとの因縁浅からぬ女性たちとして登場するのは、映画の撮影時に63歳とは思えぬ若さのカトリーヌ・ドヌーヴと「ミッション・インポッシブル」「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール、さらに最近の映画では「オーケストラ!」「タイピスト!」に出演しているミュウ=ミュウというフランスを代表する女優陣が豪華に共演。監督はこれが長編2作目のフランスの新鋭ティエリー・クリファ。
予告編
ストーリー:
ニースにある小さなキャバレー“青いオウム”。ここで働くマジシャン、ニッキー(ジェラール・ランヴァン)は幼い頃アルジェリアから亡命し、以来店のオーナー、ガブリエルが父親代わりとなって世話してきた。
いまは店の歌姫レア(エマニュエル・ベアール)に夢中のニッキーだが、彼には母親の違う2人の子どもがいた。元妻アリス(ミュウ=ミュウ)との間に生まれた息子ニノと、幼なじみのシモーヌを母に持つ娘マリアンヌだった。
そんなある日、ガブリエルが突然自殺した。青いオウムは当然自分が相続すると思っていたニッキーだったが、遺言は相続人としてマリアンヌとニノを指名していた。
しかし2人とも店を続ける気はなく、ニッキーの意に反して青いオウムは閉店の時を迎えようとしていた(HPより)。
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カトリーヌ・ドヌーブは貫録だが、目鼻立ちがはっきりしたエマニュエル・ベアールは、どことなくキュートな雰囲気がある。
この映画で一番印象深いのは、ミュウ=ミュウだ。一定の年輪を重ねた深みのある味わいがある。亡くなった人が突然登場して、アドバイスしたり、ゲイ・カップルのベッドシーンがあったり、踊り子たちが控室では、全裸であったりと、いやらしさはないが、フランスのあっけらかんとしたところはさすが。
全体的に地味ながら、音楽もよく、見て損はなかった。
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