fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002)(2度目鑑賞)

 
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(原題:Catch Me If You Can、2002)は、10年ほど前に台湾の劇場で見ていたが、ほとんど内容を忘れていたことや、今を時めくエイミー・アダムスが出演していることや、字幕もなく夜遅い時間帯に見たので、半分居眠り鑑賞だったので再見した。タイトルバックのユニークさで最近取り上げたこともあり、興味があった。
 
この映画は「事実に基づく」とあるように、1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr(映画でも実名で登場)著の自伝小説「世界をだました男」を元に製作されたスティーブン・スピルバーグ監督作品。出演は、レオナルド・ディカプリオトム・ハンクス、クリストファー・ウォーケンエイミー・アダムスなどそうそうたる顔ぶれ。
 
タイトルの「Catch me if you can(できるもんなら捕まえてみろ)」とはごっこの時の掛け声で、日本語の「鬼さんこちら」に当たるもの。
 
 
パンアメリカン航空(懐かしい!後に倒産したが、ニューヨーク・マンハッタンのパンナム本社ビルは、かつてランドマークの一つだった)パイロット医師弁護士に偽装し(弁護士の資格は本当に取得した)、1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jrレオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の姿を、痛快かつ人間味豊かに描いている。 
・・・
なお、実在のアバグネイルは21歳で逮捕され刑に服した後、その才能を生かして詐欺防止を中心とした金融コンサルタント会社を設立。世界中に多くの顧客を抱え大成功している。ブロードウェイミュージカル化も行われた。
 
・・・
レオナルド・ディカプリオは、今春見た映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも、麻薬、SEXにおぼれたウォールストリートの実在した悪徳企業家を演じていたが、やはりFBIに追われる役だったことを思うと、似たような役を10年以上も前に演じていたことを改めて感じる。
 
・・・
「キャッチ・ミー~」のシーンで随所に映画ファンをニンマリさせるシーンがある。
 

映画「007ゴールド・フィンガー」のシーンが出てくるが、主人公のフランクが洋服屋で、”ジェームズ・ボンド”のようなスタイルのスーツにしてくれと注文したり、ボンド・カーのアストン・マーチンを購入し、登場する。
 
アメリカのNBCの「ドクター・キルディア」(1960年代初期の医療ドラマ)のシーンも出てくるが、これは医者になりすますために主人公フランクがテレビを見て、医者について研究しているのだ。しかし、実際に医療現場に行くと、自身で手を下すことや、判断することもできず、同僚の医者にまかせて、逃げてしまう。
 
主人公は、ヤンキースのファンで、「ヤンキースが強いのではなくミッキー・マントルが強いのだ」というセリフもあった。(うん、ヤンキースファン?札幌に移住したあの人=guchさんもファンではなかったか?=記事、追加)。
 
FBI捜査官ハンラティ(トム・ハンクス)に捕えられたフランクとの会話で「エクレア」ケーキの話も面白い。フランクが自分のエクレアは食べてしまっているのだろうが、ハンラティに「エクレアを半分くれないか?」と頼むのだが、「いや、あとで食べるのに取っておくんだ」というのがおかしい。ハンラティは、フランクに真実を聞きたいことがあり、ハンラティは、「教えてもらえれば半分くれるよ。」(笑)。教えないということを知ると「いい、見つけだしてやる。」だった。食べ物の恨みは恐ろしいか。
 ・・・
アメリカのトップ俳優の中でも、トム・ハンクスレオナルド・ディカプリオの2大スターの共演というのは、珍しく、今では実現する可能性はないのでは。フランク(レオ)の母親役のナタリー・バイは、知的でいい感じのレディ。一見するとヘレン・ミレン似だが、映画では「ポルノグラフィックな関係」(1999、フランス映画)が印象に残る。タイトルが「?」だが、この映画は、インターネットのない時代に、新聞のClassified Ad(三行広告)で、情事の相手を募る、いまでいう出会い系の官能的映画だったがしっかりしたドラマだった。
 
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:
 ついでにクリック・ポン♪。