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<span itemprop="headline">★理系と文系の壁★池上彰の「大学教育における教養」。</span>

テレビでさまざまな分野の解説を行っている池上彰は、もともとはNHKの記者で、原稿を書くことなどが仕事で本職だったという。
 
その池上彰は、2008年ごろテレビに出るように誘われて出演し、ほんの少しの間だけと思ったら長くなったと語っていた。
 
2011年3月11日の東日本大震災のテレビの報道で、専門家と称する人が登場し、難しい専門用語を使い、聞き手はちんぷんかんぷん。アナウンサーも、解説はできず、「以上、現場からでした」と視聴者は置いてきぼりだったと池上彰。技術者は専門分野では、深く知っているが、歴史など世間的な常識、知識に乏しいという面があるという。そこで、最近では、大学教育の中で、「教養」の重要性が高まってきたという。
 
アメリカでは、ハーバード大学などでは、4年間は「リベラル・アーツ」(一般教養)を学ぶのだという。それから専門分野は、法律なら「ロースクール」(法律大学院)、ビジネスなら、ハーバード・ビジネス・スクールで学ぶというわけだ。
 
YouTubeで、日経のイベントで、「大学における教養」についての講演があり聞いてみたが、面白かった。池上は、肩書の一つに東京工業大学の教授というのがある。
 
東工大は、技術系の大学では日本のトップレベルにある大学とされている。
アメリカのマサチューセッツ工科大学がMITというのをまねて、東工大の英語表記は、Tokyo Institute of technology(TIT)である。
 
池上が大学で、講義をする中で、今の学生は、現代史を学んでいないという。
戦後史が抜けているという。学生の大半は、オームXX教や地下鉄サリン事件などは知らないのだという。だれも学校などで説明・解説していない。一定世代は当然知っているが、そうした団体が、名前を変えて存続しているので、誘われて若者が軽い気持ちで入会してしまうということに警鐘をならしていた。
 
「教養」とは、人を自由にする学問だという。
 
東工大の出身で理系だが、教養に欠け、総理大臣になった○○○元総理のような人間を輩出しないために、新しい教養関連学部を設けたのかと池上が大学関係者に問うたところ、否定の答えはなかったという(笑)。
 
文系と理系の垣根がなくなるような教養の学問を広めたいようだ。
 
理系には一生縁のない生活を送ってきたし、今後も縁はなさそうだが・・・。
 
 
 
 
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