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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ジュリー&ジュリア」(2009)</span>


 
ジュリー&ジュリア」(2009)は、1961年に出版され、アメリカの食卓にフランス料理の大旋風を巻き起こした料理本の著者ジュリア(メリル・ストリープ)と、その本を手に幸せをつかもうとする現代女性ジュリー(エイミー・アダムス)の2つの物語が同時に描かれる。料理が好きな人にはお勧めの作品だ。
 
直接の絡みはないもののメリル・ストリープエイミー・アダムスという“新旧”2大演技派女優が見どころ。
 
今年のアカデミー賞主演女優賞にどちらもノミネートされていたのは記憶に新しい(エイミー・アダムスは「アメリカン・ハッスル」)、メリル・ストリープは「8月の家族たち」)。結果はケイト・ブランシェット(「ブルー・ジャスミン」)だったが・・・。
 
 

 
あらすじ: 1949年、ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)は外交官の夫ポール(スタンリー・トゥッチ)の転勤でパリにやって来る。そこで食に目覚めたジュリアは名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い、やがて料理本を執筆するまでになる。
 
そのおよそ50年後の2002年、ニューヨーク・クイーンズでは、ジュリー(エイミー・アダムス)はジュリアの524のレシピを1年で制覇し、ブログに載せるという無謀な計画を実行するのだが・・・。
 
メリル・ストリープはややオーバーな演技だが、好奇心が強く、典型的なアメリカの古き良き時代のおばさんといった陽気で楽しい人柄。料理人は男ばかりの中に交じって、玉ねぎの刻み方が男たちには全くかなわなかったのだが、家で猛特訓をして、タマネギが大きな山になるほど刻む練習する姿もほほえましい。
 

 
2001911後のニューヨークで、派遣社員として働く市民相談係のOLとして、あらゆる相談を受けるジュリーだったが、幼いころからあこがれていた料理研究家のジュリアにあこがれ、現状への不満から料理に生き甲斐をみつけ、ブログにレシピを綴っていくが、そのブログが大人気になるのである。
 
「ボナペティ!」(bon→良いappetit→食欲)(召しあがれ)という言葉が広まっていく。ちなみにドイツ語では、Guten Apetit!(グーテナペティート)。よく使った(笑)。
 

 

・・・
ジュリーがブログでクイズを出すのだが、「ディナーに来るのはだれか?」
と言う言葉が2回出てくる。英語では ”Guess who's coming to dinner?”だったが、このセリフは有名な映画「招かれざる客」の邦題で公開された。この邦題は意訳と言ってもいいような良いタイトルだった。会話でよく使う
Guess what?ということばは「実はさ~」といった意味のようだ。
 
結局天候が悪く(土砂降り=cats & dogsなんていう言葉がジュリーからあり、中学生のころならった言葉が懐かしかった。笑)結局、ゲストは来なかったのだが・・・。
 
映画は英語のフレーズの宝庫と言えるかもしれない。背景を知っているとなお面白い。「ストッキングを買いに店に行って、売ってないからと帰ってきてしまったのよ。ブルーミングデールに行けば何でもそろうのに(Bloomingdale はアメリカの代表的なデパートで日本の三越といった感覚か)」といった会話も理解できる。
 
・・・
これは実話がベースで、料理によって人生を豊かなものにしていった2つの時代(50年の隔たりがあるが)に生きる女性の姿を描いていて、観る者を温かな気分にさせてくれる。エイミー・アダムスがキュートでかわいかった。メリル・ストリープは出る映画はどれも名人芸の演技で、現代の映画界で最高の演技派女優ではないかと思う。
 
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