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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「博士の異常な愛情」(1964)</span>


 
博士の異常な愛情」(1964)の正式なタイトルは「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(原題:Dr. Strange-
love or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)。
 
邦題は、監督のスタンリー・キューブリックによる原題をそのまま訳して使うべきという制約から生まれたもの。ただし、Dr. Strangelove は人名であり、映画の中にも出てくるが、ドイツ人の名前を米国に帰化するときにそのまま英文にしたもので、ストレンジラブ博士が正しいはずだが、日本では苦肉の策として「博士の異常な愛情」としたとされている。
 
この映画は、かつてテレビ放映でざっと見たことはあるが通してみるのは今回が初めて。ラストシーンで、人間が水爆にまたがって落下するシーンだけは印象的だった。
 

・・・
この映画が製作された当時は、米ソが緊張の中にあった冷戦時代。
そうした世界情勢を背景に、偶発的な原因で核戦争が勃発し人類滅亡にいたるさまをシニカルに描くコメディで、スタンリー・キューブリック監督の代表作の1本に数えられている。
 
登場人物の大半を占める政府や軍の上層部は、利己的俗物あるいは異常者として描かれ、かれらが右往左往するさまを嘲笑する風刺劇でもある。キューブリックが監督した最後の白黒作品である。
 
ストーリー:
冒頭でアメリカ空軍により、「映画はフィクションであり、現実には起こりえない」との解説がある。
 
アメリカ戦略空軍基地の司令官ジャック・リッパー将軍(スターリング・ヘイドン)が精神に異常をきたし、指揮下のペルシャ湾から北極海にかけて配備されていたB-52爆撃機の34機にソ連への核攻撃(R作戦)を命令したまま基地に立て篭もった。
 
巻き込まれた英国空軍のマンドレイク大佐(ピーター・セラーズ)は将軍の閉じこもる執務室から出られなくなり、リッパー将軍の話相手となる。なお爆撃機のそれぞれには第二次世界大戦で使用された全爆弾・砲弾の16倍の破壊力がある核兵器が搭載されている。
 
それを知ったアメリカ政府首脳部(大統領=ピーター・セラーズ、軍高官、異常な性格の科学者=ピーター・セラーズなど)は、会議室にソ連大使を呼んで対策を協議するのだが・・・(Wikiより)。
 

 
冷戦の時代に、地上から一人の異常な将軍の命令により、空軍機の操縦者に暗号で「R作戦」と呼ばれる先制攻撃指令があり、隊員たちは驚くのだが、命令に従って、爆撃目標に向かって進むことになる。
 
この映画では、主演のピーター・セラーズストレンジラブ博士米国大統領英国空軍大佐の一人三役を演じている。もともとドイツ人のストレンジラブ博士が、右手の習慣になっているのか「ジークハイル (ドイツ語:Sieg Heil=勝利万歳)」のポーズを押さえるのに苦労する姿が滑稽。
 
将軍を演じているジョージ・C・スコットがコミカルな演技で、笑わせる。
スコットは後に1970に「パットン大戦車軍団」でパットン将軍を演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞。
 
大統領の権限を無視して、ソ連に水爆の先制攻撃を仕掛けるジャック・D・リッパー准将を演じているのは、スターリング・ヘイドンで、のちの「ゴッドファーザー」では、悪徳警部を演じていて、マイケル(アル・パチーノ)を苦しめる役柄だった。
 
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最初から最後まで何回も流れる音楽が印象的だ。
南北戦争当時ヒットした反戦歌「ジョニーが凱旋する時(WHEN JOHNNY COMES MARCHING HOME)」で、「第十七捕虜収容所」でも使われているなじみのある音楽だ。この曲は、ダイ・ハード3」「7月4日に生まれて」「風と共に去りぬ」「西部開拓史」などにも使われている。
 
映画のラストにかかる曲「We'll Meet Again」(また会いましょう)はなかなかいい曲だ。
 
最初から最後まで、人間の愚かさ、戦争の狂気などを皮肉たっぷりに描いている。
 
☆☆☆
 
 
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