「僕と妻の1778の物語」(2011)は「ねらわれた学園」などで知られるSF小説家・眉村卓とがんで亡くなった悦子夫人との実話を映画化したラブストーリー。
テレビドラマ“僕”シリーズのスタッフ&キャストが、愛する人の死に直面した時に何ができるのかを問いかける感動作。「黄泉(よみ)がえり」(2003)以来の共演となるSMAPの草なぎ剛と竹内結子が夫婦役を好演。
竹内結子ファンとして、見逃している映画(まだ「今会いに行きます」などもある)を見る旅の途中だ。
積み上げられた5年分(1778日)の原稿の山。
1年の夏休みに初デートをして以来、16年経った今でも仲睦まじい同い年の夫婦。
ロボットの人形や宇宙船の模型を飾った書斎でSF世界に思いを巡らせながら、日々の創作活動に励むサクを節子は誰よりも理解し、誇りに思っていた。
だが、SF小説自体の人気が下降線をたどる中、サクは編集者の新美(陰山泰)から恋愛小説を書くよう勧められる。朔太郎と同時にデビューした作家で、 彼の友人でもある滝沢(谷原章介)はSFから恋愛小説に転向、今や人気絶頂の売れっ子として妻の美奈(吉瀬美智子)共々豊かな暮らしを送っていた。
そんな ある日、節子は不意に腹痛を覚え、妊娠の兆候かもしれないと病院を訪れるが、直ちに手術が行われ、サクは外科医の松下(大杉漣)から節子が大腸がんに冒さ れていると聞かされる。
朔太郎は原稿をFAXで唯一の読者である、病室の妻に送る。
やがて節子が退院の日を迎え、その時、松下から「笑うことで免疫力が上がることがあるそうです」と言われたサクは、がん細胞を撃退できるような笑える小説を書こうと決意する。
こうして1日1篇、原稿用紙3枚以上の短編を、世界でたったひとり の読者のために書き綴る日々が始まった・・・。
余命を告げられてから1年、宣告が現実になることはなかった。
1日1話の執筆が1周年を迎えた日には、滝沢夫婦や新美が開いてくれたお祝いのパーティーを楽しむこともできたサクと節子。
しかし、2年、3年と経つにつれ節子の容態は少しずつ確実に悪化していく。そんな中、サクは滝沢から「書き続けることで、節子が死に向かう現実から目を背けているだけではないか」と指摘され、気持ちをぐらつかせ始める・・・(MovieWalkerより)。
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SF作家である眉村卓と妻・悦子の間にあった夫婦愛の実話を元にした作品ということで、映画では、空想シーンや、UFOなどが登場し、予想した内容よりもSFっぽいシーンが出てきて、やや漫画チックになっているのはやむを得ないのか、個人的にはなかったほうがよかったのではと思う。
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朔太郎が、病院の食堂で、いらだって、ペンでテーブルをたたいたりしていると、
ほかの患者たちは、迷惑な奴だと遠くから眺めていたのだが、掃除のおじさんが、
妻のために毎日手紙(日記)のようなものを書いていると知ると態度を一変させるのだ。
原稿を書いているところに、患者が次々にやってきて、パン、牛乳、飴玉ひとつ、果物などを置いていくというシーンだ。不眠不休で原稿を書き続ける朔太郎に対して、
応援しようというところがよかった。
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余談になるが、1昨年ごろだったかテレビのSMAPXSMAPに竹内結子が出演。
その時に、共演者からひと言コメントがあったが、2度共演した草なぎ剛は、「撮影しているときに、本当に(竹内結子を)好きになってしまいましたよ」と真顔で語っていた。(まわりのメンバーは、”マジで”という顔つきだった)。
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