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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(2013)</span>


 
益田ミリ原作の4コマ漫画「すーちゃん」シリーズは全く知らなかったが、その原作を映画化し、実力派女優の3人・・・柴咲コウ真木よう子寺島しのぶが共演を果たした人間ドラマが「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(2013)。
 
同じ30代の独身女性たちの生態を描いたアメリカの「セックス・アンド・ザ・シティ」が大都会ニューヨークを舞台にしたガツガツした肉食系なら、こちらはいたって普通  
の”ガールズ・トーク”で、現実味がある。「GIRL」ほどのドラマっぽい展開は全くなく地味だが・・・。
 
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お互い日々の暮らしの中で傷ついたり、迷ったりしながらも小さな幸せを糧にプラス思考で生きていこうとする3人の女性たちの人生を映し出す。監督は「人生、いろどり」の御法川修監督。共演は「ヒミズ」の染谷将太と「かぞくのくに」の井浦新
 
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すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)の3人は、以前同じアルバイト先で働いていた。出会ってから10年以上がたった今も年齢や職業が異なる彼女たちの友情は変わらず、時間を見つけては集まっている。
 
だが、一見平和に暮らしているように見える彼女たちも、それぞれ悩みや不安を抱えていて・・・ (Yahoo映画より)。
 

 
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「ある日のすーちゃん」「ある日のまいちゃん」「ある日のさわ子さん」の短いエピソードで始まる映画だが、この3人の言動は「あるある」と共感できるところが多いかもしれない。
 
「ある日のすーちゃん」:若者が、ファーストフードの注文で、要領を得ない注文の仕方をするが、店員は笑顔で対応。次に注文するのがすーちゃん(柴咲コウ)だが、前の客とは大違いなのが面白い。ナレーション「注文は一度に済むように心がけている。」 あとからわかるが、すーちゃんはレストランのバイト従業員で、のちに店長まで任される几帳面で、しっかり者。
 
「ある日のまいちゃん」:エレベーターに乗って、次の女子社員が走って乗り込もうとするが、ドアは閉まる。「気づかないふりをしてしまった。許せ。」この時の許せという顔の表情がケッサクの真木よう子
 
「ある日のさわ子さん」:母と認知症のおばあさんと暮らしているが、「思い出が雑になってきた。」と振り返る。
 
ある日、森で3人であったが、「10歳年下はありか」「大学生までOK」などの会話を交わすが、「みなこうやっておばさんになっていくんだね」という言葉に実感がこもる。
 

 
お互いに近況を報告しあう3人。
すーちゃんが、職場にときどき来るマネージャー(井浦新)について、「二人であるいちゃった」というと、「それだけ?たまには本能にしたがってみたら」と返事するまいちゃん。
 
まいちゃんには、妻子持ちの男が時々遊びに来ていて泊まっていったりしているが、「子供がおたふく風邪で会えない」などと言われ、けじめをつけようと思っている。そんな時にセラピストから「全部頑張りすぎているのかな。一つくらい頑張らなくてもいいんじゃない」と言われて、携帯の一人の男の番号(大杉けんと)を消去。「ひとつ止めた。」
 
職場では、上司や取引先の男からセクハラに近いような言葉を浴びせられながらも、得意先のクレームに対しては、型通りお詫びのお辞儀をし、決まって相手の要求(値下げ)を飲む日常。「この二人、死んでくれないかなあ。それはいくらなんでもひどいか」と本音を心の中で呟く。
 
まいちゃんは結婚相談所に登録。後に結婚。おなかが大きくなるが、これでよかったのか、迷いもある。(仕事の)名刺も定期も捨てて、無職の妊婦で・・・。
 
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すーちゃんは、母親から、彼氏は?と聞かれなくなったと思ったら「貯金はあるの」など相変わらず。職場のマネージャーは、「とりあえず」が口癖で、同僚女子と結婚が決まったが、すーちゃんに惹かれていて、すーちゃんに忘れ物を届けたときに、鼻血ブー。ハンカチで鼻血を止めようとしたときに、顔が近づき思わずキス。
 

 
「(キスは)5年ぶり」とまんざらでもないすーちゃん。 
後日マネージャーがあの時はごめんと言ってきたが、「大丈夫。あの時のことは墓場まで持っていきますから」とすーちゃん。マネージャーは「決して浮気はしません」というが「それは奥さんに言うことでしょ」と笑い転げるすーちゃん。
 
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さわ子さんは、同級生だった男から求婚されるが「子供が産める診断書」を取ってほしいといわれ、キレる。「私でなくあなたに原因があったらどうするのか」と。
 
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1年後、店長として落ち着いているすーちゃんたちが再会。
まいちゃんには子供。
さわ子さんは、母、おばあちゃんと暮らしているが、結婚はできそうにない環境。
 
東京タワーが見える都内の高級マンションを見学する3人。
格差(社会)だなあとため息が出る3人だが・・・。
 
それでも前に向かって元気に歩み続ける3人。
 
普段は男のようなセリフで強さを演じる真木よう子だが、弱さも見せていた。
寺島しのぶ柴咲コウも等身大の30代の女性を演じていた。
 
おとなしい映画だが、3大女優の共演は見ごたえがあった。
共演はほかに、おかやまはじめ佐藤めぐみ、風見章子など。
 
☆☆☆
 
 
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