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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「告発のとき」(2007、日本公開2008)</span>


 
告発のとき」(2007)は、失踪したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくサスペンス・ドラマ。
 
出演は、苦悩する父親にトミー・リー・ジョーンズ、その妻にスーザン・サランドン、真相を追求する刑事にシャーリーズ・セロンという演技派が顔をそろえ重厚な演技を見せている。
 
2003年に実際に起きた事件を基に「クラッシュ」のポール・ハギスが映画化。
ハギスは監督のほか、脚本、製作にも名を連ねている。
 
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退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走したという知らせを受ける。
 
息子を探すために現地へ向かい、地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることになる・・・。 
 
イラクにおける戦争の狂気が、兵士のその後の人格にも深い影を落としていることを鋭く描いている。途中睡魔に襲われそうになったが、犯人を追跡するサンダース刑事などの手に汗握るアクションも見どころだった。
 
シャーリーズ・セロンの美貌と凛々しさがこの映画でも目立っていた。トミー・リー・ジョーンズは、初老の退役軍人を静かだが、深い悲しみなどを重厚に演じていた。
 
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映画の原題は「In the Valley of Elah」(エラの谷で)で、これは映画では子供に聞かせる昔話として出てくるが、イスラエルダビデ王が羊飼いだった少年時代に、ペリシテ軍の巨人ゴリアテと戦った場所の名前である。大人たちが臆病だったために、少年が代わりに巨人と戦わねばならなかったという逸話。

サスペンス風の映画ではあるが、息子の失踪の謎を追求していくうちにイラク戦争を通じて、息子がどんなことを考え、何に直面し、どう変化していったかを知っていく父親の心境の変化などを描いている。バラバラ殺人など狂気のシーンもあり、戦争の後遺症なども描いている。
 
実際にあった事実をベースにしているということで、二人の息子を失った両親の苦悩を、名優二人(トミー・リー・ジョーンズスーザン・サランドン)が演じているのが見どころ。エンターテイメント性はなく、やや硬派な印象はまぬかれない。
 
★★
 
 
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