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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「波止場」(1954)</span>


 
波止場」(1954、原題:On the Waterfront)は、エリア・カザン監督の名作の1本で、1954年のアカデミー賞では、以下の8部門で受賞した。
 
アカデミー賞受賞部門
アカデミー作品賞
アカデミー監督賞:エリア・カザン
アカデミー主演男優賞:マーロン・ブランド
アカデミー助演女優賞:エヴァ・マリー・セイント
アカデミー脚本賞:バッド・シュールバーグ
アカデミー撮影賞 (白黒部門):ボリス・カウフマン
アカデミー美術監督 (白黒部門):リチャード・デイ
アカデミー編集賞:ジーン・ミルフォード
 

 
 
かつて、テレビで一度見ていたが、エヴァ・マリー・セイントのデビュー作であり、大物俳優がずらりと出演しており、再見した。
 
こんな話:
テリー(マーロン・ブランド)は元ボクサーだが、今は波止場で荷役をする日雇い労働者であった。テリーはある日、地元のギャングであるジョニー(リー・J・コッブ)の命令で、古い友人を呼び出し、結果的に殺害に関与してしまう。波止場を牛耳るジョニーが自分の立場を脅かす存在を次々と殺していくことに皆怯え、テリーも逆らえずに居た。しかしテリーは信念に基づき生きることに目覚めていく・・・。(Wikipediaより)
 
「波止場」には、D (Deaf=聞かず)&D(Dumn=語らず)という掟があり、ギャング組織については、「見ざる」「言わざる」というものである。字幕では、「キ」(聞かざる)と「イ」(言わざる)だ、となっていた。
 
 
 

 
ニューヨークの波止場に働く沖仲士たちは、酒場を経営している悪らつなボス、ジョニイ・フレンドリイ(リー・J・コッブ)の暴力によって支配されていた。
 
ある夜、沖仲士のひとりジョイが謀殺された。
直接の犯人はジョニイの子分チャーリー(ロッド・スティガー)であったが、チャーリーの弟でやはりジョニイの一味であるテリイ(マーロン・ブランド)も片棒をかついでいた。
 
事件は波止場の正義派バリイ神父(カール・マルデン)やジョイの妹イディ(エヴァエヴァ・マリー・セイント)の痛憤をよそに闇から闇へ葬り去られようとしていた。
 
神父は犯人の発見に躍起となり、それを快く思わないジョニイ一味は教会を襲った。
ちょうどその場に居合わせたイディは、危いところをテリイに救けられた。彼女は、テリイが兄の謀殺に関係があるのではないかと疑ったが、彼の意外な純真さに惹かれ、2人の気持ちは次第に接近しそれとともにテリイの心はジョニイ一味から離れて行った・・・。
 
・・・
波止場」というのは響きがいいのか、日本の映画でも「~の波止場」といったタイトルの映画が多く作られた。ハトが多かったからハトバ(笑)というのは冗談だが、この映画では、”ごろつき”と呼ばれる主人公のテリー(マーロン・ブランド)だが、ハトをアパートの屋上で飼育したり、本音は気が弱く、優しいところも見せる。
 
元ボクサーで、実力があり、勝てた試合も、兄から八百長をすすめられ、チンピラになったいきさつがあり、生きるために辛酸をなめてきたことも背景にあり、”グレた”のだった。
 
大物俳優が多数出演。
十二人の怒れる男」でも名演が光ったリー・J・コッブが港を牛耳る組織のボスに扮して貫録を見せるほか、”でか鼻”で有名な大男・カール・マルデンが、神父で出演。同じカザン監督の「欲望という名の電車」でも、マルデンとブランドは共演しており、ともにカザン・ファミリーと言えそうだ。ブランドの兄には、あの「夜の大捜査線」「ナポレオン」「質屋」のロッド・スタイガーが扮して、わきを固めている。セリフはほとんどないが、マーティン・バルサム(クレジットなし)の顔も見えた(デビュー作)。
 

                                      エヴァ・マリー・セイントとカール・マルでン
 
エヴァ・マリー・セイントは、この映画でデビューし、いきなりアカデミー賞助演女優賞を獲得、その後「北北西に進路を取れ」(1959)「栄光への脱出」(1960)などで活躍した。2006年公開の「スーパーマン・リターンズ」にも出演していた(当時
82歳)。
 
「波止場」はモノクロ映画ながら、白い手袋や黒色なのコントラストなどがあり、見ごたえがある。
 
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