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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「曲がれ!スプーン」(2009)</span>


 
長澤まさみが「モテキ」(2011)で見せた魅惑的な演技は、「曲がれ!スプーン」(2009)あたりが転機となったというのをひろちゃんぴくちゃあさんがコメントで書いていた(こちら:http://blogs.yahoo.co.jp/hati3591/54379837.html#54382113)ので、見てみた。
 

 
スプーンが曲がる、というと日本でもひところブームとなったユリ・ゲラーのスプーン曲げを思い起こすが、この「曲がれ!スプーン」も、日本の劇団「ヨーロッパ企画」による舞台作品「冬のユリゲラー」を基にしているのだった。
 
UFOや超能力というのは、あるかもしれないという夢で、スプーン曲げなどの”超常現象”は巧妙な手品であるという指摘が強い。マジックにしても必ず種明かしがあるものだ。
 
 
 
曲がれ!スプーン」は、子供のころからエスパー(超能力者)に興味を持っていた少女が、いまは成長して超常現象を扱うテレビ・バラエティ番組「あすなろサイキック」のADになった桜井米(よね)(長澤まさみ)のエスパー探しの物語である。
 
・・・
日々の業務に追われながらも前向きに頑張っていた桜井は、視聴者からの情報を頼りに超常現象やエスパーを探す番組企画の担当を任される事になった。この話が自分に来たときには、やりたい仕事だったので思わずファイトがわいてきた。
 
意気揚々と日本全国を旅して回るが、どの情報もインチキばかり。
落ち込む米が最後の取材場所として向かった先は、「カフェ de 念力」という喫茶店
 
そこでは毎年クリスマス・イヴになると、本物のエスパー達が集い、普段隠していた超能力を存分に披露するクリスマスパーティーが開かれていた。
 
だが、エスパー達にとって平穏を乱すマスコミは天敵。
そのマスコミの米(よね)が突然来店して来たものだから、彼らは大慌てだ。
 
パーティーの最中、今までパーティーを楽しんでいたエスパー達の中に、偽者が紛れ込んでしまったことが判明していたのだ。畳み掛けるように更なるトラブルが発生。果たして、エスパー達は、自分達の超能力を知られず、米を帰社させる事が出来るのか? そして、米(よね)は本物のエスパーを撮ってスクープにすることは・・・!?(ウィキより)。
 
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超能力現象自体が怪しく、説得力に欠ける。
 
単なる細身の男が、狭い柱の間を通れるだけだったり、毒蜘蛛にかまれてもへっちゃら男が登場したり、超能力とは言い難い現実にがっくりの米(よね)。へっちゃら男に扮している寺島進が赤ふん(ふんどし)一丁で、撮影に応じるおかしさ。
 

 
米(よね)が成果も無く、帰る姿を見て、エスパーたちが一工夫。
映画「E.T.」で、自転車が空を飛ぶシーンがあるがそれをまねたようなシーンを人工的に作る。それをカメラに収め、番組に使える、と喜ぶ米(よね)。
 
ラスト・シーンで、人々が一斉に夜空を見上げる。
夜だが、ライトに照らされたように明るくなり、まるで「未知との遭遇」のようだ。
空に円盤のシルエットが映る。
 
あくまでおとぎ話風のエンディング。
映画としては、パンチも無く盛り上がりに欠けるので残念。
志賀廣太郎などが出演。
 
★★
 
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