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<span itemprop="headline">ドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」(第5話)</span>

 
刑事、教師、医者など、社会性の強い職業がドラマの主人公になることはよくあるが、テレビドラマ「ダンダリン」(日本テレビ)では、珍しく労働基準監督官がヒロインになっている。
 
竹内結子扮する段田凛(だんだ・りん)は、法律(労働基準法)に忠実に従い、職務を遂行していこうという“きまじめな”監督官で、不正や不法は見逃せないタイプ。
 
段田は、まっすぐな性格で、几帳面で、実際には涙もろい面があるようで、相手を面と向かってみると、感情が暴走するということで、目をそらして話すことが多い。歩き方も、目的地に向かってロボットのように一目散。段田の若い指導員・南三条(松坂桃李)を手こずらせるが・・・。
 
これまで竹内結子が演じてきた凛とした刑事役(「ストロベリー・ナイト」)や、コミカルな役の医局員(「ジェネラル・ルージュの凱旋」)などと違って、コメディエンヌは封印。ひたすら労働者の権利を守る正義の味方。違法行為には徹底して闘う。周りとは衝突が多いが、スパッとして気持ちいい。
 
労働基準監督局(労基)が労働者の味方なら、会社側の利益を守り、会社が存続してこそ、従業員の雇用ということで対立する労士事務所。企業の従業員が労基に相談に行ったことが雇用主にわかると、雇用者は、労士を使って、対抗してくる。
 
労基と労士の対立を軸に、さまざまな業種で、不正を正していく段田凛の痛快ヒロインの物語で、毎回、一話完結。西東京労働基準監督署の個性的な面々の私生活も同時に描かれていて面白い。
 
署内は、公務員って、こんなに暇なのか?(笑)と思うほど雑談や、プライベートな話題が多い。感情を表に出すバツイチ男の土手山課長(北村一輝)、自己の保身しか考えない、事なかれ主義の真鍋署長(佐野史郎)、唯一まともな?小宮(トリンドル玲奈)、小宮にアタックする、ブサイク男の田中(大倉孝二)などの個性的面々。
 

 
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第5話では、劣悪な環境でスイーツを作るパティシエ・唐沢(賀来賢人)が会社を辞めたいというのに、社長の川合(東根作寿英)が、認めないために労基に相談に行く。唐沢に辞められたら人気のスイーツが作れなくなり会社は倒産に追い込まれると危機感を持った川合は、相葉労士事務所の胡桃沢(くるみざわ)(風間俊介)を使い、退職を阻止しようとするが・・・。
 
段田の前に常にあらわれ、段田と対立する胡桃沢だが、今回は、相葉労士事務所の相葉(賀来千賀子)が表に出て、双方のWIN-WINの結論に導く。WIN-WINの関係というのは、中華圏などのビジネスでよく使われる言葉で、双方が利益を得る関係を言う。
 
段田凛が、前勤務先の青山事務所からなぜ、西東京事務所に異動となったのか、何か謎が感じられる相葉社労士の過去は…などが気になる。
 
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「ダンダリン」は毎週水曜日夜10時放送で、堺雅人主演で人気のある「リーガルハイ」の時間帯とぶつかっており、やや不運だった。視聴率も、初回こそ二けただったが、7-8%とやや低迷。一方の「リーガルハイ」は、17%~20%近くをたたき出している。”半沢”人気の恩恵もあり堺雅人が、型破りな弁護士を演じているので、視聴率では負けているようだ。
 
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リアルタイムでは「リーガルハイ」を見て、一日遅れで、無料動画「ダンダリン」を見るというのがこのところのスタイルだ。
 
この秋のドラマでは、どちらも見逃せない。
 
このほかの秋ドラマでは、「ドクターX」が面白い。やや興味が薄れてきた「独身貴族」、そのほかクロコーチ」などだが・・・。
 
 
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