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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「キツツキと雨」(2012)</span>


キツツキと雨」予告編
 

 
キツツキと雨」は、タイトルの意味も知らず、あまり面白そうでないなという先入観で見過ごしていたが、どこかのブログで、映画の中で、映画撮影のシーンもあるというのを読んで、主演が役所広司でもあり、見てみた。監督は「南極料理人」の沖田修一
 

 
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キツツキというのは、森で暮らす木こりのことで、この無骨な木こり(役所広司)とデビュー作の撮影にやって来た25歳という若い映画監督(小栗旬)が出会い、年齢や環境、価値観を超えて心を通わせ合うプロセスをハートウオーミングに描くコメディー・ドラマ。
 
出演は、若手実力派の高良健吾(「苦役列車」)のほか、嶋田久作平田満伊武雅刀山崎努といったベテラン俳優が脇を固めている。
 
あらすじ: 小さな山あいの村にやって来たゾンビ映画の撮影隊。なぜだか手伝うことになった木こりの克彦(役所広司)は、プレッシャーに弱く使えない新人監督の幸一(小栗旬)にイライラする。しかし、幸一は克彦との交流で自分を取り戻していき、二人のいい関係がイマイチかみ合わなかった撮影現場にも不思議な影響を与え始めるが・・・。
 
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役所広司は、山本五十六を演じたかと思えば、作家や武士もサマになり、CMでは、ひょうきんな一面も見せるなど、どんな役でもこなしてしまう、日本の俳優ではトップの座に君臨する。「南極料理人」を監督した監督だけあって、「キツツキと雨」では、木こり親子が、単にご飯に、焼き海苔をまいて食べるだけでも、おいしい雰囲気が伝わってくるから不思議だ。木こりは3年前に妻を亡くし、朝食の時に、自分の昼の弁当も作っておくのだが、この弁当も、うまそうだ。
 
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木こりが、ひょんなことから、撮影隊の中で、ゾンビのエキストラとして参加。映画のラッシュで、自分の写っている映像を見て、さらに撮影にのめり込んでいく様子をユーモアたっぷりに描いている。
 
ゾンビと戦うエキストラの人数が少ないと知ると、たちまち20人もの奥さん連中を集めてきて出演させてしまう。撮影の真っ最中に、大雨が降ってきて、エキストラも帰りたいという始末。木こりは、長年の感と読みで、天候が間もなく一瞬でも晴れると確信し、エキストラたちを待機させると、不思議にも晴れ間が現れ、撮影は無事に終了する。
 
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際立ったストーリーがあるわけではないが、木こりの克彦と、撮影隊、とりわけ若い監督との交流を描いている。監督用に撮影隊が用意した椅子は豪華すぎて、座るのを遠慮していた幸一の姿を見て、木こりの克彦が、木から専用のいすを作ってプレゼントする。そこには、「二十五歳 幸一」と名前が彫られていた。
 
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この木製の椅子が、映画の最後の海辺のシーンでも使われていた。
イスが置かれたところを撮影隊が行き来する光景が描かれるが、印象的だった。
 
地味な映画だが、撮影風景が、実際の撮影のように描かれていて面白い。
 
 
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