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<span itemprop="headline">映画「スーパー・チューズデー~正義を売った日」(2011)</span>


映画「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」予告編
 

 
 
スーパー・チューズデー 〜正義を売った日」(2011年製作、日本公開2012年3月、原題: The Ides of March) を見た。ジョージ・クルーニーが、共同脚本・監督・主演の政治サスペンス・ドラマ。クルーニーの監督作品としては4本目となる。

今後は、俳優の比率を減らして、監督業を多くしていくという。期待していなかった分、面白かった。
 
この映画のクルーニーは、堂々として、アメリカの高潔な人物として描かれ、現在のハリウッドの俳優の中では、かつてのグレゴリー・ペックのような存在に思われる。
 

 
理想的な人物に思われたが、ちょっとしたスキから、とんでもない爆弾(スキャンダル)を抱えていたことが、解雇された元参謀スティーブン(ライアン・コズリング)から突き付けられて「対決」することになる。この攻防戦が大いなる見どころとなっている。
 
アメリカ合衆国大統領予備選は、だいたい3月の火曜日に行われることから、”決戦の火曜日=スーパー・チューズデー”といわれる。選挙が火曜日に行われるのは、日曜日は、宗教上安息日であり、月曜日だと、昔は馬車で投票所に出かけるのに遠くまで一日がかりだったことから、習慣的に火曜日となった。
 
この映画では、裏側で各陣営の選挙参謀達が策をめぐらし、罠を仕掛けるという権謀術数がリアルに描かれている。

 
昨年(2012年)のアカデミー賞では脚色賞、ゴールデン・グローブ賞では監督賞と脚本賞にノミネートされた。

主演はクルーニーというよりも「ドライヴ」で強盗犯を逃がすクールなドライバーを演じたライアン・ゴズリングが主役。
 

コズリングは、民主党大統領予備選に立候補したモリス知事(ジョージ・クルーニー)の選挙参謀という役柄。頭はキレるがやや線が細くて神経質そうな男をうまく演じていた。
 
上司の選挙参謀のチーフ、ポールがフィリップ・シーモア・ホフマン。ホフマンが、相変わらずうまい。選挙参謀として長年のキャリアを誇り、「忠誠心こそ通貨」というのが持論の、どちらかといえば堅物。ホフマンの上司に対して、部下のゴズリングが、報告すべきことを怠ったため、信用を一気に失い、即刻解雇を言い渡されるのである。
 
解雇されたコズリングの一発逆転の反攻が始まる・・・。
解雇されたのは、実は、対立候補陣営の陰謀だった。相手陣営からも自身の陣営からも見放されたゴズリングは、最初のころのひ弱さは消えて、悪党のような顔つきになっていく・・・。
 
ジョージの弱みを握っていたゴズリングは、選挙参謀に返り咲き、逆に上司だったホフマンを解任させてしまう。ホフマンいわく「これから職探しだ。コンサルタントで、(年収)100万ドル(1億円)の口はあるが・・・」と去っていく。選挙参謀の世代交代というところか。
 
大物上院議員には副大統領の椅子を約束し、地元議員を動員させて予備選に勝利するジョージ。高潔だったジョージもいまや、ゴズリングの操り人形。

インタビューを受けるゴズリング。
「勝利の秘訣は?」と問われて不敵な面構えを見せるゴズリングの自信にあふれた顔があった。政治映画というと堅苦しい印象をまぬかれないが、サスペンスタッチでアメリカの大統領選の内幕を描いている点で、面白い。
 


女優陣も目立たないが、いい役者が出ている。新聞記者役のマリサ・トメイは、眼鏡をかけ、積極果敢に取材をするが、素顔は美人(笑)。
       どちらもマリサ・トメイ
 

選挙参謀インターン役の若手女優エレン・レーチェル・ウッドなどがこの映画に華を添えている。

 
                      エレン・レーチェル→
 
上映時間101分
製作国アメリ
公開情報劇場公開(松竹)
初公開年月2012/03/31
ジャンルドラマ/サスペンス

☆☆☆
 
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