映画「はやぶさ/HAYABUSA」予告編
どの作品も、鳴り物入りで公開されたが、単純な話を2時間持たせるのに、それぞれ家族のエピソードなどを交えて、膨らませていたが、やや無理があったような気がする。全体に共通して、あまり感動が伝わらない。事実に基づいているので、登場人物もほとんどモデルがいて、一部新しいキャラの人物も登場させているようだ。
映画の最後に「はやぶさ2」が2014年に打ち上げ予定とあった。
予算を拠出する文部科学省の担当者も映画で登場していたが、予算編成で、成功する見込みがあるかどうかなどを見極めて決めるので、簡単に「OK」というわけにはいかないようだ。全面的にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力を得ており、宇宙開発という夢と希望を描いて、日本を元気づけようという狙いもあったのか。
幼いころ、宇宙に関心のあった兄が無くなり、兄の夢を実現するために宇宙科学者を目指した水沢恵。なかなか正規社員の仕事もなく、アルバイトに精を出していると、仕事仲間のおばさんから、「北海道大学を出ているのに、こんな仕事を?国立一期校なのにね」というのがおかしい。国立一期校、二期校なんて、古い人しか言わないだろう!(笑)。
水沢恵の母が恵に言う。
「宇宙科学の研究は、(亡くなった)兄のためなのか。自分自身のためなのか」と、
自分の想いこそが大事だと諭すのである。
水沢は、性格的におどおどして人見知りするようなタイプだが、広報として子供たちに説明をする時に、つい専門用語を駆使しすぎて説明、親子連れに呆れられてしまう。分かりやすい説明の必要を感じた水沢は、子供たちのために、「はやぶさ」をキャラクター化して説明する絵本を作り始めるのだった。
水沢は、博士号取得を目指した論文が不可となり、先の見えない研究の道に空しさを感じ始める・・・。
JAXAの仕事も、契約切れで更新はないと告げられる恵。
「最後まで、見届けられないなんて」というと、上司(高嶋政宏)に「科学者なんて皆そうだ。大工だってそうだろう。一つの仕事が終われば、次に移る。しふくだよ」と。
恵は「しふく?」と自分に問いかけ辞書を見て「雌伏」のことかと納得する。(至福の時ではない。日本語は難しい)
ラストシーンでは、水沢恵の講演する姿があった。
そこには、自信に満ち溢れた水沢がいた。
壇上の大きなスクリーンには、講演者 水沢恵 理学博士の文字があった!
ここだけは、”おお、博士号をとったんだ!”とそれとなくさらりと描かれていて感動。
「はやぶさ」に関する講演で、水沢は宇宙への思いを通じて知った「命」の素晴らしさを説き、観客たちの拍手を受けていた。
同じテーマの3本の作品は、食傷気味になる。
さすがに、寿司、ステーキも3食続けてでは飽きる(笑)。
出演は、西田敏行、竹内結子、高嶋政宏、佐野史郎、生瀬勝久など。
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