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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「アルゴ」(2012)</span>


「アルゴ」(2012)予告編
 

 
今年2月、アカデミー賞で「作品賞」などを受賞した「アルゴ」をようやくTsutaya
DVDレンタルで見た。Youtubeでもすべて見られるようだ:http://youtu.be/w918Eh3fij0
 
日本では昨年10月に劇場公開された当時は、それほど話題にはならなかったが、米国では公開前から大いに話題になっていたようだ。
 
GH字幕さんが、12年度の「一押しNo.1宣言」をしていたので、いい映画だろうということは想像していたが・・・。 第85回アカデミー賞では、作品賞、脚色賞、編集賞を受賞し、がぜん注目を集めることになった。
 
百聞は一見にしかず。
 

 
評判にたがわず、ぐいぐいと引き込まれ、最後のほうはハラハラさせられる。
まるでドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥る。会話も、カメラの動きもシャープで、スピーディ。
 
”アルゴ クソ食らえ!”
       (ARGO Fuck Yourself!)
 
あれ、fpdが急に品のない言葉を・・・と思うかもしれないが(笑)、見た人は納得する。映画の中で、何回も登場するこの言葉に込められた意味は深い!(笑)。「アルゴ」というのは、人質を救出するために、偽の映画を製作するという計画を立てるが、その偽映画のタイトルだ。この偽映画「アルゴ」が、人質全員を救ったのだから、”アルゴ クソ食らえ!”の合言葉は、こいつのおかげで成功したぜ、というような最大に讃嘆している言葉でもあるのだ。
 
1979年11月4日、テヘラン
イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。
 
パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデスベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。
 
彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった・・・。
 
アルゴ作戦は、結果的に成功を収めるが、イラン人グループは、アメリカ人の人質の人数の食い違い(少なくなっている)に気づき、大使館が書類をすべてシュレッダーにかけて裁断してしまったものを、大量の子供たちを使って、切れ端をつなぎ合わせ復元させていき、顔を特定していくプロセスも怖い。
 
テヘランの市内で、クレーン車の先に、絞首刑にされた人間が宙づりになっている光景もすさまじい。
 
町を歩いているアメリカ人も密かにカメラで撮影して、照合作業を進めていたのだ。
この作戦について、途中で本国アメリカから中止命令が下る。”不可能な任務”だったのか・・・。それでもメンデスはあきらめなかった。
 
「監獄に入れられた時のために買っておく本は?」
「必要ない。監獄に入る前に殺されるから・・・」
 
税関での厳しいチェック。
それを救ったのは、映画用のイラストの絵と、念には念を入れて、撮影許可を申請しておいた証明書と連絡先などだった。
 

 
この作戦自体が秘密であったため、作戦を成功させたメンデスは、勲章を受けることになるが公表されなかった。のちに、時のカーター大統領が、この作戦の存在を公表することになるが。
 
「アルゴ」撮影の俳優、スタッフになりきった人質が、空港から飛行機で逃げ切れるのかというサスペンスは、ゾクゾク、ハラハラで、飛行機にバスが向かったあたりで、
イラングループは、”図られた!”と知り、飛行機に向かって、警察、車が突進。
 
”危機一発(髪)”。
 
ただ今、イランを離れました。
アルコールを出すことができます・・・のCAのアナウンス。
 
作戦本部のレスター・シーゲルを演じたアラン・アーキンがそれまで重厚な演技で貫録十分だったが、成功を知るや、子供のように飛び跳ね喜ぶ姿が印象的だった。
 
映画のオープニングのイランの暴動シーンなどは、某国(ギリシャ)の軍部と民衆との対立を描いた「Z」(1969)を彷彿とさせた。
 
ベン・アフレックは、前作「タウン」に続いて監督・主演を務めているが、第二のイーストウッドの地位を狙うか、という勢いがある。製作には、ジョージ・クルーニーも名を連ねている。
 
 
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