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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ:「夜行観覧車」(最終回)</span>

 
ドラマ「夜行観覧車」が終わった。
 
家族の結束、再生がテーマだった。
 
彩花(杉咲 花)が「どこへ行ったて、お父さん、お母さんと3人やっていくしかないじゃん。ほかに帰るとこはないんだし」と観覧車で語る。あれほど母親・真弓(鈴木京香)に暴言を吐いたり、手が付けられないくらいに暴れていた彩花の変わりように、父・啓介 (宮迫博之)も「お前もたまにはいいこと言うなぁ」と家族の絆が深まったようだ。
 
真弓が、「観覧車は、同じところから逃げられない」。毎日、同じことの繰り返しだが、人生もそれと同じで、それが平和だというようなことをつぶやいていた。
 
彩花は、これまで同級生の志保 (吉田里琴)から、いじめを受けていたが、ついに「面と向かっていうことができた」とすっきりした気分だった。「あんたなんか友達じゃない」と・・・。志保の母親が学校で、志保に対して、彩花に謝れと、頭をつかんで謝らせているところを見て、吹っ切れたようだ。志保は、彩花に対し、悔しさで「今に見ていろ」的なにらみをきかせて、母親と帰っていったが・・・。
 
冒頭の高橋家の長男・良幸(安田章大)は、兄弟三人が結束して生きていくためと、父親が日ごろから次男・慎司(中川大志)に暴力をふるっていたとウソの会見をするが、これには慎司も黙ってはいられないだろう。
 
慎司が、一度だけ、父親から殴られたのは、暴れて母・淳子(石田ゆり子)を困らせたときだけだったのだが・・・。
 
意外だったのは、父・弘幸(田中哲司)が、陰で暴力をふるったということはなく、家族思いであったこと。妻・淳子に対して、「慎司のことは、もういい(期待しすぎるな)」と受験がダメなら別の生き方をすればいいと言ったことや「亡くなった人間(先妻)には勝てない」といったことなどから、淳子としては、自分のこれまでの慎司に対する教育、育て方を全否定されたと思い詰め、とっさに先妻の子(長男)・良幸のトロフィーで父親を殺してしまったのだった。
 
その”事件”を巡って、時系列でなく、様々な出来事が、断片的に「点」として紹介されてきたドラマが、最後にようやく「線」になり「面」になった。
 
原作者・湊かなえの特徴なのだろう。同じ事件を多面的にとらえて、いろいろな人間の角度から描き、集約していく・・・。
 
真弓が、小島さと子(夏木マリ)のもとを訪ねていく。
「お願いがあります」と。一瞬構える小島さと子だが、「高橋さんの子供たちを見守ってくださるだけでいいんです」というお願いだった。「ひばりが丘をいい街にしようというのが小島さんの希望でしたよね」と。
 
小島さと子は、婦人会からも疎外され、息子・マー君にも疎んじられ、夫も家によりつかない八方ふさがりだったが、真弓からの話は、自分が頼られているということで、安ど感も覚えてきたのだろう。顔つきも穏やかになってきた。
 
誰もが悩み、問題を抱えながら生きているが、それぞれが一筋の希望と再生への道が見え始めたところで物語は終わっていた。
 
このドラマの視聴率は、夜10時台ということもあり、11%から14%前後ということだが、「最高の離婚」も同じ程度。しかし実際の視聴という点では、リアルタイムの視聴以外に、録画でみる視聴者が相当おり、総じて30%くらいになるのではないかと、ドラマ制作者などは見ているようだ。一般的に、特に若い世代などでは、バラエティ、スポーツなどは録画で見るということは少ないようだが、ドラマの場合、録画してじっくり見るというケースも最近は多いようなのだ。
 
視聴率で比較されるのは、「家政婦のミタ」(最終回平均40%)というのは、例外であり、10数%というのは、まずまずということらしい。ひとけた台だと、明らかに「失敗」作ということだが・・・。
 
鈴木京香石田ゆり子、杉咲 花などの女優陣が熱演していた。
 



 
夜行観覧車」は、毎回、イライラし通しだったが、ようやく終わったという印象。
全体的に暗かった。次回の後続番組「TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~」は大泥棒組織の話で、豪華俳優の競演。コミカルな面白そうなドラマとなりそうだ。
 
「TAKE FIVE」は、4月クールTBS金曜ドラマ
 
唐沢寿明松雪泰子松坂桃李倍賞美津子稲垣吾郎
という世代を超えた超豪華5人の共演が実現!という宣伝文句。
表の顔は、大学教授・警察官・警備会社の男たちが、
史上最強の大泥棒軍団「TAKE FIVE」を結成!!
彼らのテーマでもある“愛”のある盗みが繰り広げられる!
 
なにやら「オーシャンズ11」の焼き直しか、という先入観もあるが、期待したい(笑)。
 
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