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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★特別ドラマ「チープ・フライト」(竹内結子がCA役)


もうひとつの「チープ・フライト」
 
 
 金曜特別ドラマ「チープ・フライト」(2013)を見た。
2時間ドラマだったが、1時間は本編を見て、続きは無料動画(FC2)
で見ることができた。
 
 
昨年就航を開始した日本初の格安航空会社LCC=ロー・コスト・キャリア)のピーチ・アビエーションの全面協力により製作された、笑いと涙ありのCA(キャビン・アテンダント)のドタバタ・コメディ。
 
ドラマはフィクションとされているが、LCC、チェリーズ(Cherry's:さくらんぼ)のCAの奮闘ぶりが、元気を与えるドラマとなっている。
 
 
ある日、大手航空会社ALJから新たに立ち上がるLCCへ出向を命じられたCA経験10年の相沢美晴(竹内結子)は一瞬「冗談でしょう」と思うが、事実と知り、先輩の寺崎あゆみ(吉瀬美智子)に背中を押され、心機一転「CHERRY'S航空」へと出社することになった。
 
そんな美晴を待ち受けていたのはオフィスとは思えないほど狭い倉庫のような一室。美晴はビル1つを当たり前に使っていた大手航空社との違いに唖然とする。
 
さらに“ローコストの鬼”である上司で年下の加茂川隆(向井理)からは経験者など必要なかったと、ぼやかれてしまう。
 
そんな美晴に追い打ちをかけたのはやたらテンションが高い星幸太郎社長(船越英一郎)が「年齢不問・経験不問」を掲げ、街頭に出て人集め。応募してきたCA候補生たちは様々。
 
バイト気分のように見えるゆとり世代の倉持友花(桐谷美玲)、元デパートガールでコスプレ好きの櫻田まりあ(トリンドル玲奈)、元タクシー運転手55歳のオバちゃん・一宮恵子(宮崎美子)、そして山形弁丸出しの元看護師・榎本優希(加藤あい)。
 
もちろん全員がCAの経験はないど素人。こんなメンバーでフライトできるか!と頭を抱える美晴。しかも、徹底した低コスト主義。とまどいながらも初フライトまで奮闘する美晴。果たして「CHERRY'S」は無事に就航できるのか・・・!?

日本初のLCCが就航してから約1年。搭乗者数を順調に伸ばし、認知を得てきたLCC。だが、その営業が軌道に乗るまで様々な苦労があったという。
 
このドラマが描くのは、LCCが認知を得られるようになる前の段階。
撮影は日本初のLCCピーチ・アビエーション」の協力を得て実機で行われたという。
 
 
 ドリンク、毛布はすべて有料。
物は言いよう。まりあのセールス・トークは「富士山のお水はいくらだと思います?400円。ここは富士山より高いところで、200円!」。
 
加茂川は、新人CAを集めていう。
「客は荷物と思え。安全に運ぶのが我々の役割。コストは徹底的に抑える。清掃も、保安要員としての仕事もCAの皆さんには、何でもやってっもらう」という徹底ぶり。搭乗券も、自宅でネットで申し込んだ控えをプリントアウトしてもらい紙代を節約。
 
美晴が、事務所に戻り、電気をつけると、いけすかない加茂川がいた。加茂川は、美晴に近づいてくる。美晴の前に立ち、電気を消す。美晴が、いやな予感を感じると、加茂川は「節電してください」と一言。「チープ・アテンダント(格安女)」とも嫌味を言われる。
 
美晴が、外で、たまたま高速夜行バスに乗る4人家族の会話が耳に飛び込んでくる。子供が「どうして、飛行機でなくバスなの?」と父親に言うと「飛行機は高いから」と父。母親は「そんなお金のことを・・・」。
 
美晴の頭に、社長の星の言葉が思い起こされる。「高速バスに勝ちたいな」。
 
美晴にも、格安航空はカッコ悪いという考えが頭にあったが、家族が早くおばあさんに会えるようにするというのもLCCの狙いだということがだんだんわかってくる。
 
千歳空港からのフライトが、成田国際空港の込み具合で、契約の夜11時以降の着陸禁止の時間期限に間に合わないことから、千歳空港に引き返す指示が機長に入ってくる。そのアナウンスを聞いた乗客は、激怒し、苦情が殺到。
 
「あやまらない」主義のLCCだが、美晴は客席に向かって深々とお辞儀。周りのCA たちは驚きの表情。規則違反・・・? ではなく、美晴は、手を動かしたり体を動かして、体操の一環だった!
 
若い友花なども、これまで「美晴姐(ねえ)さん」と呼んでいたが、いつしか「美晴先輩」と呼ぶようになっていた。
 
美晴の飛行機が引き返し、ホテルはおろか、代替フライトも用意しないというLCCのマニュアル通りの対応に猛烈な抗議をしたことから、加茂川の計らいで、羽田国際航空に着陸することになった。
 
機中では、チェリーズ娘として、もともと社長が名づけて採用したCAたちが、とんでもないパフォーマンスを演じていて、これが客に大うけだったという映像が、社長のもとに届く。加茂川も、驚き、理解を示す。
 
そこには「黄色いさくらんぼ」を替え歌にしたチェリーズ娘たちが「うっふん♪」とポーズを作って歌っている映像があった。トリンドル玲奈桐谷美玲といったかわいいCAがいたら人気になるだろう。山形弁で、田舎くさい役柄の加藤あいは意外な役だったが、CAのスーツに身をつつんで颯爽とすると、やはり、あの「海猿」になる(笑)。
 
竹内結子は「ストロベリーナイト」で、女性刑事の姫川役が印象に残るが、もともとコメディ・センス抜群で、この「チープ・フライト」でも、そのカッコよさを見せつけている。
 
映画化もされるのかどうか・・・。
 
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