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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ダーリンは外国人」(2010)</span>


ダーリンは外国人」(2010)

 
井上真央主演ということで「ダーリンは外国人」(2010)を見た。
 
小栗左多里が、恋人(後に夫)のアメリカ人、トニー・ラズロとの生活を描いた自伝的コミック。内容は英語、日本語などの言語や日常的な生活での出来事である。シリーズの累計発行部数は300万部を超える。
 

 
ハートフル・コメディといった映画だが、”国際結婚”が巻き起こす習慣の違い、考え方の違いを乗り越えて、幸せをつかんでいく話。ここに登場する外国人・トニーは、日本語オタクといわれるほど、日本語に関心が強く、日本人でも答えられないような難しい日本語の言い回しなど、日本語に詳しいアメリカ人。繊細で、気配りがある生真面目な性格。言葉の壁がないのが、むしろ特殊な設定だ。
 
いろいろな国の外国人と結婚した夫婦がインタビュー形式で答えるシーンがあるが、最後に、この映画の主人公・さおり(井上真央)も、感想を聞かれるシーンが出てくる。答えようとするが、とくに回答はなし・・・これからということか。
 

              「あんた、だまされてんだよ。どう見ても外国人でしょ」
 
沙織が姉の三佳(国仲涼子)の結婚式の席上で、ボーイフレンドのトニーを紹介するシーンが面白い。母親の一江(大竹しのぶ)は、娘のさおりに「あんた、だまされているんだよ」というと、沙織は「なぜ?」。「どう見たっても外国人でしょ」というのがおかしい。外国人=得体のしれない人間という図式?
 
日本人は、自分の家族を紹介するのに、へりくだって、否定的なことをいうのだが、トニーは、それを聞いて、進み出てきて「そんなこと(=悪いところ)はない、お姉さんはいいところもある」と正直に言うものだから、母親の一江(大竹しのぶ)は、おかしくなって、「そうじゃないのよ。いいということは皆知っているのよ」と、トニーの素直さを一気に気に入ってしまう。
 
しかし、父親の正利(國村隼)は、国際結婚というだけで、うまくいくわけはないと、さおりに「反対だからな」と念を押す。沙織は、トニーを気遣って、父親の言葉はトニーに伝えない。父親が、病気で入院しているときに、トニーと二人だけになった父は、トニーに、「二人の交際は反対だ」と告げる。やがて父親は亡くなってしまうが、後からわかったことは、父親はこっそりと、英会話の教材を購入し勉強していたのだった。
 
アメリカに一時帰国したトニー。
雑誌社の担当女性に励まされ、漫画の仕事を続けようと決めたさおりは、トニーを追って、トニーの家族のもとにあいさつでおとずれる。トニーの温かい家族に接して不安は一掃される。
 
父の語学書の巻末には、英語で「娘をよろしく面倒見てください」と記入してあり、トニーは、それを見て、目頭が熱くなる・・・。
 
映画は、2年前の2010年4月10日から全国東宝系で劇場公開。CMディレクターであった宇恵和昭初監督作品。一部上映館では英語字幕版も上映され、香港、マカオ、タイ、シンガポールなど7つの国と地域でも配給。全国250スクリーンで公開され、初日2日間で動員390,071人、興収122,722,750円になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった。(第1位は「シャッター アイランド」、第2位は「第9地区」)集客は20代が中心だった。
 
主な配役:
さおり:井上真央
トニー:ジョナサン・シェア
三佳(姉):国仲涼子
正利(父):國村隼
一江(母):大竹しのぶ
遼子:戸田菜穂
編集者:入江雅人
謙二:坂東工
ポール(英会話教師):パトリック・ハーランパックンマックン
クリス:ジェームス・JJ・デ・バラード
ルーシー:ガウ
 
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