「007 リビング・デイライツ」(The Living Daylights、1987) Trailer
「007 リビング・デイライツ」(The Living Daylights)は、1987年公開、ジョン・グレン監督のスパイアクション映画。007シリーズ第15作。シリーズ誕生25周年の記念作品でもあり、大型予算で製作された。原題のThe Living Daylightsとは、「意識、正気」などの意味。決して、”生きている日光”などではない(笑)。
ジェームズ・ボンド役としてティモシー・ダルトンが演じた初の作品である。
007シリーズでは、最大のヒットを記録し、2006年に「007 カジノ・ロワイヤル」に破られるまで、その地位は19年間保ち続けた。
ティモシー・ダルトンと言えば映画「嵐が丘」(1971)の印象が強く、演劇的な濃い俳優というイメージだった。ジェームズ・ボンド役のオファーは、以前から受けていたようで、「3度目の正直」で引き受けることになった。
最初は「女王陛下の007」(1969)。ダルトンは当時23歳で「自分は若すぎる」と言って断っている。ニ回目は「007 ムーンレイカー」の後、ロジャー・ムーアが降板の意思を示した際、次回作「007 ユア・アイズ・オンリー」のボンド役として、再びオファーがあったが、「ココ・シャネル」への出演が決まっていたため断念。結局、ムーアは「007 美しき獲物たち」を最後に降板。ピアース・ブロスナンにオファーが行くも、ブロスナンは他の契約があり受けられず、ダルトンが3度目のオファーで「リビング・デイライツ」でボンド役を演じることとなった。ダルトンは、続く第16作「007 消されたライセンス」の2作に出演した。「冷酷に見える」「鋭すぎる」という評価もあり、出演は2作で打ち切られた。ただ、ダイアナ妃がワシントンD.C.の英国大使館で「007 リビング・デイライツ」を見た際に「最もリアルなジェームズ・ボンド」と評した事は有名。
4代目ボンドとしてティモシー・ダルトンが登場、精悍なヒーローを演ずる。ルイス・マクスウェルに代わり、キャロライン・ブリスが2代目マネーペニーとなった。
欧州での東西の情報戦が熾烈を極めるなか、KGB高官コスコフ将軍(ジェローン・クラッペ)が亡命を望んでることを知ったボンド(ティモシー・ダルトン)は、チェコに飛んで、計画を実行。美しきチェリストのカーラ(マリアム・ダボ)の妨害にあうが、亡命は成功。英国に渡ったコスコフは、M(ロバート・ブラウン)と国防大臣(ジェフリー・キーン)に西側スパイ暗殺計画の情報を提供。
KGB現長官プーシキン(ジョン・リス・デイヴィス)が指揮するその計画を阻止するために、ボンドはタンジールに向かった。むろん、ミス・マネーペニー(キャロライン・ブリス)やQ(デスモンド・ルウェリン)のはげましと、助力(秘密兵器)を得てだ。ウィーンでカーラと出会い、彼女がKGBに追われているのを知るボンドは、英国より脱出したコスコフが国際的武器商人ウイティカー(ジョー・ドン・ベイカー)とつながりがあるのをつきとめる。
ダイヤと麻薬をさばいて巨額の富をきずいていた彼ら。プーシキンとボンドは手を組み、一計をはかるが、ボンドとカーラはつかまり、ウイティカーらにアフガニスタンに連行される。しかし、反共ゲリラに助けられたボンドらは、ウイティカーの計画・・・欧州最大大麻産出地帯よりの五千万ドル、五千キロの麻薬取引きを阻止する。
陸から空ヘの大攻防戦の末、かくして、悪党どもの計画はつぶれ、ボンドのスーパー・ヒーローぶりが改めてみとめられるのだった(Gooより)
秘密兵器が、またまた登場する。
ボンド・カーとして「アストンマーチンV8」。タイヤのハブから、レーザー光を発射して、横を並走する車を切断する。フィリップスのキーホルダー(キーリング・ファインダー)。口笛で「ルール・ブリタニア」の第1節を吹くと、スタン・ガスを噴射。このほか、手榴弾のように爆発する牛乳瓶爆弾、腕時計で非常信号を発信し、危険を仲間に知らせる装置、逃走に利用された国境をまたにかけたパイプラインなど。
「第三の男」に登場する有名な観覧車があるプラーター公園の遊園地も利用された。
「007シリーズ」作品は、DVDで17枚(1~17作)手元にあり、未見作品や、比較的なじみの薄い作品から、アトランダムに見ている(笑)。
007シリーズ作品:
007/ドクター・ノオ(1962) | シリーズ第1作 |
007/ロシアより愛をこめて(1963) | シリーズ第2作 |
007/ゴールドフィンガー(1964) | シリーズ第3作 |
007/サンダーボール作戦(1965) | シリーズ第4作 |
007は二度死ぬ(1967) | シリーズ第5作 |
女王陛下の007(1969) | シリーズ第6作 |
007/ダイヤモンドは永遠に(1971) | シリーズ第7作 |
007/死ぬのは奴らだ(1973) | シリーズ第8作 |
007/黄金銃を持つ男(1974) | シリーズ第9作 |
007/私を愛したスパイ(1977) | シリーズ第10作 |
007/ムーンレイカー(1979) | シリーズ第11作 |
007/ユア・アイズ・オンリー(1981) | シリーズ第12作 |
007/オクトパシー(1983) | シリーズ第13作 |
007/美しき獲物たち(1985) | シリーズ第14作 |
007/リビング・デイライツ(1987) | シリーズ第15作 |
007/消されたライセンス(1989) | シリーズ第16作 |
007/ゴールデンアイ(1995) | シリーズ第17作 |
007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997) | シリーズ第18作 |
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999) | シリーズ第19作 |
007/ダイ・アナザー・デイ(2002) | シリーズ第20作 |
007/カジノ・ロワイヤル(2006) | シリーズ第21作 |
007/慰めの報酬(2008) | シリーズ第22作 |
007 スカイフォール(2012) | シリーズ第23作 |
亜流: 007/カジノ・ロワイヤル(1967) | |
ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983) | |
007/ジェームズ・ボンド・ストーリー(1999) |
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