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<span itemprop="headline">映画「群衆」(1941)</span>


 
 
フランク・キャプラ監督の有名な作品の一つ「群衆」(1941)を見た。ゲーリー・クーパー(「真昼の決闘」「モロッコ」「昼下がり情事」)が主演だが、共演しているバーバラ・スタンウイックが、当時の大女優ぶりをいかんなく発揮している。
 
スタンウイックの映画はほとんど未見で、代表作の「私は殺される」や「大平原」なども見たくなった。正統派美人女優である。
 
ゲイリー・クーパー1901年5月7日生まれで、 1961513日に60歳で亡くなっている。ゲイリー・クーパーと言えば、「ヴェラクルス」「真昼の決闘」「モロッコ」などの名作で、伝説の大スター。191センチの長身。クラーク・ゲーブルケーリー・グラント、ハンフリー・ボガ‐トらと並んで、ハリウッド・スターの顔だったかもしれない。
 
キャプラ監督の作品は、ブログを始めてから何本か見る機会があった。「スミス都へ行く」「或る夜の出来事」などだ。いずれも群衆が扱われていたが、その群衆が、時には「凶器」として描かれる。
 
新聞、ラジオなどのメディアが発信するネガティヴな情報や根も葉もない噂に惑わされ、簡単に扇動されるのが群集というわけだ。ときには集団ヒステリーを起こし、どんな武器よりも恐ろしい力を発揮して主人公に襲いかかる群衆。
 

 
「凶器」と化した群衆が最も残酷な力を発揮しているのが、この映画「群衆」。一人の人物を、ヒーローに祭り上げて群衆は熱狂したが、メディアで真実が暴かれると、ゲイリー・クーパー演じる主人公は、群衆から新聞やモノをを投げつけられ、罵倒される。 映画の原題が「Meet John Doe」。
 


 
解雇された女性新聞記者(バーバラ・スタンウイック)が投書するために使ったペンネームが“John Doe”。これが大反響を呼び、そのJohn Doeに仕立てられたのが米野球のマイナーリーグのピッチャー(ゲーリー・クーパー)。クーパーは、野球選手の役が結構ある。John Doeとは、男性の仮名として、裁判などでよく使われるらしい。John(ジョン)といえば、日本の「太郎」といった感覚で、銀行の「記入例」でよく使われる「住友太郎」といったようなものか。
 
「群衆」では、雨の中で必死に演説するクライマックスは、映画史に残る悲惨なシーンとなっている。しかし、最後に待ち受けるのは、あまり後味の良くないハッピーエンドだった。群集心理の恐怖を鮮やかに描いたエンターテイメントの力作という評価とともに、笑いと感動と恐怖の怪作でもある。
 
キャプラ作品では、個人的好みからいえば、
・・・。


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