「外事警察 その男に騙されるな」
昨日(7日)、東京・新宿のシネコン「WALD9」で、「ロボット」を見ようと思ったが、いつの間にか、上映日・時間帯などが変更されていて、2番手候補の「外事警察 その男に騙されるな」を見た。2009年のTVドラマを見ずに、いきなり映画というのは、同じチームが作った「ハゲタカ」と同じ。「ハゲタカ」はのめりこむほどの面白さで、後日TVシリーズもすべて見たが・・・。
「ハゲタカ」が企業買収・乗っ取りなどの表舞台を描いた映画なら、「外事警察」は、一般には全く知られていない裏社会を描いて対照的だ。「外事警察」の画面の色調も、1960年代ごろの日本のヤクザ映画のように暗く寒々としている。
映画のオープニング・タイトルで「外事警察 その男に騙されるな」のタイトルの「外事」に「外事(そとごと)警察」とあったようだ。あれ、読み方を間違って覚えたかなと思ったが、映画の中では、「がいじ」でほっとした。そんなことはそとごとで気にしなくてもいいか。
このタイトルだが、「その男に騙されるな」というのがあるが、初日舞台あいさつで、俳優たちがそろった中で、進行係が「一番騙しそうな人はだれか?」との質問に、主人公の住本を演じた渡部篤郎に、他の共演者全員が指を向けたといい、本人まで、自分だと言っていたという(笑)。
果たしてそうだろうか・・・爆。
キャストの演技が最高。
簡単に”最高”ということばを言うと、軽くなってしまうが、日本アカデミー賞の演技賞を予想すると、ノミネート間違いなしは、主演男優・渡部篤郎、助演(主演?)女優・真木よう子、助演男優・田中泯(みん)だ。助演のカテゴリーの真木よう子、田中泯は、最優秀の大本命だろう。
真木よう子が、迫真の演技ですさまじい。
「SP」シリーズはアクションも見せる警察官だったが、あまり注目はしていなかった。(GH字幕さんが、胸が大きいとか何とかむにゃむにゃ・・・といっていたので、へぇ~と思うぐらいだった!)。その後「モテキ」を経てTV「運命の人」では、まだ30歳手前(29歳)だが、松たか子に負けず劣らず、堂々としていた。声も低音ハスキーでなかなかいい。
鋭い眼光。田中泯だった!
いきなり日本アカデミー賞最優秀助演賞・新人賞(新人と言っても当時57歳)を受賞している。その後「八日目の蝉」 では、写真館の老主人を演じていたがシーンは少なかったが、存在感があった。「外事警察」では、「北」での過酷な生活を経験したことから、顔も皮膚も痛々しい。
こんな話:
国際テロを未然に防ぐ為に組織された外事警察。
ある日、朝鮮半島から濃縮ウランが流出したという情報が入る。
同時期に軍事機密データも消え、日本での核テロの可能性が高まった。
同時期に軍事機密データも消え、日本での核テロの可能性が高まった。
徹底的な調査により果織の弱みを握り、精神的な揺さぶりをかけ、感情をコントロールしていく住本。ついに果織はスパイになることを決断。夫を裏切る罪悪感を抱きながら、深夜のオフィスへと忍び込む。一方、韓国諜報機関NISも日本に送り込んだ潜入捜査官に極秘指令を出し、情報戦が始まる。
住本は核テロを阻止するために、想像を絶する最終手段に出た。
それは・・・(Gooより)。
現金が飛び交う。
莫大な借金返済のためにと、甘い言葉でスパイを持ちかける外事警察。
最後のシーンで、あっと驚くとんでもない事に・・・。
札束が無造作にポン!。
「地下室のメロディ」ではないが・・・これって!?
騙したのは・・・。
渡部篤郎の映画は、あまり見ていなかった。
guchさんだった。
韓国では、秋に公開されるという。
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