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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「戦火の馬」(2012)</span>


「戦火の馬」日本版予告編
 

 
スティーブン・スピルバーグ監督が「これが作りたかった映画だ」と原作を読んで決めたという「戦火の馬」(原題:War Horse)をきょう観てきた。

観た人のブログ友の感想・評価は、おおむね良好で、「お勧め」と絶賛していたのはモア(more)ひゃんguchさんGena(ジーナ)さんなど。「単調でつまらない」と評していた人もいる。それぞれ見方があって、映画は面白い。
 
ここ10年くらいは、スピルバーグ監督の”ブランド”も色褪せたのか、普通の作品が多く、「宇宙戦争」などは、トム・クルーズを使っていたが、平凡だった。

製作のみだったが「スーパー8」も期待はずれだった。
「馬」はどうかな、と恐る恐る?見たが、物言わぬ「馬」の演技がよく、”馬同士の”気配りや、飼い主に対する忠誠心は、ハチ公なみだ。
 
一言でいえば「話題作」で見て損はないという映画だった。
”絆”をテーマとした動物と人間の関係を抒情的に描いているところがいい。

スピルバーグ監督は、第二次大戦を舞台にした映画は、6本撮っている(「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」など)が、第一次世界大戦が舞台は今回が初めてという。
 
1982年にイギリスで発表され、舞台化もされて成功を収めたマイケル・モーパーゴの小説を、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化。
 


 
ストーリー:
第1次大戦下、農家の少年アルバートは毎日を共にしていた農耕馬のジョーイを軍馬として騎馬隊に売られてしまう。フランスの戦地に行くことになったジョーイを探すため、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、激戦下のフランスへと向かう。主人公アルバート役にイギリスの若手俳優ジェレミーアーバイン。そのほかエミリー・ワトソンデビッド・シューリス、ピーター・ミュランら名優が脇を固める(HPより)。
 
映画の冒頭は、「サウンド・オブ・ミュージック」を思わせるような、景色のいいヨーロッパの高原のようなシーンが広がる。映画の色調が、1950年代あたりの「シェ―ン」のような印象。
 
アルバート少年が、生まれたばかりの仔馬を育てるが、折からの戦争(第一次大戦)の影響で、馬が大量に必要となり、農家の父親が、小作料を払うためにも、厳しい状況であったことから30ギニーで売ってしまう・・・。
 
馬のジョーイは、軍隊の兵器(大砲)を引っ張ったり、鉄条網の網に引っ掛かり過酷な運命をたどるが、助ける人物が現れるなど、死ぬか生きるかの運命をたどっていくが、最終的に生き延びて、元・飼い主の少年、アルバートと再会するシーンは、この映画のハイライトシーンだった。
 
イギリス人、フランス人、ドイツ人が登場するが、ほとんど英語を話しているのは、
少々違和感があった。イギリス映画かと思ったら、アメリカ映画。
 
鉄柵に絡まれた馬は見ていてかわいそうなくらい。
戦争シーンもかなりリアル。
フランスの孫娘がかわいかった。
おじいさん役の俳優は、孫娘とはいえ、「うちのボス」と立てているところがほほえましかった。両親を亡くした娘だが、元気に明るく生きている姿がいい。
アルバートの母親も、苦労がにじみ出ているような表情がよかった。
 
ジョーイ(馬)を預かって戦場に赴く兵士も、「(アルバートと)同じように、一生懸命、馬に接していくよ」といい、戦地から、「ジョーイのイラスト」を書いて、アルバートに送るなど、優しさがにじみ出ていた。惜しいことに、戦死の知らせが届くのだが・・・。
 
人と人、人と動物、動物と動物の絆。
なかなかよく描かれていた。記事を書いているうちに、思い出してきて、だんだん高評価になっていった(笑)。映像、音楽もよかった。アカデミー賞に6部門ノミネートされたが、獲れなかった。
 
☆☆☆
 
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