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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「最後から二番目の恋」(第9話)</span>


10年前のfpdと奥さん、
じゃなかったキョンキョン中井貴一
 
最後から二番目の恋」(第9話)の話も、おもしろく、ますます快調だ(笑)。
 
いきなり、ドッキリのシーンから始まった。
長倉和平(中井貴一)と吉野千明(小泉今日子)が、ソファに寝そべっていて、顔を近づけ、どちらからともなくキス。意表を突くよもやの展開だったが「その20時間前」というテロップが出て、そのいきさつが明らかになる。このあたりの脚本もうまい。
 
今回も、和平と千明の酒を飲んで酔っ払ってからの会話が、まったく現実そのもののようで、中井貴一小泉今日子は、現代を代表する俳優・女優だと改めて思わせる。
 
昼間は、市役所観光課勤務の真面目一筋の和平も酒が入ると、性格も変わるほどの陽気な人間になり、饒舌となる(fpdと同じだ)。一方の千明も酒が入ると、男のような話しっぷりになって、「おい、こら」という言葉が出てくる(笑)。
 
「第8話」で、記憶が無くなるほど酔っぱらってソファで寝込んでいた千明に、和平の妹・万理子(内田有紀)は、自分と双子の真平(坂口憲二)と同様に好意を寄せているという展開(千明に同性ながら、憧れと好意を感じていたのだ。「レズの本」というのも所有していた)。千明の寝顔の前に座っていると、千明が突然、夢でも見ていたのか、ブチュとキスをしてきたのだ。千明は記憶がなく、朝起きたときに、同じ酔って寝込んでしまった和平がいたので、首をかしげながら「昨日、キスしなかった?」と恐る恐る聞いたが、和平は記憶がなく、(もしそうだとしたら)申し訳ない、申し訳ないと謝るのだが・・・。「そんな大げさな、30年代生まれの昭和の人は・・・」と千明。「きっぱりなかったことにして、忘れて」「忘れてと言っても記憶にない・・・」
 
あとから、キスをしたのは私です、と万理子が、千明と和平の二人の前で告白するのだ。和平は、これには驚きを隠せない。
 
そして、千明と和平が夜酔っぱらって帰ってきて、冒頭のシーンにつながっていくのだが、ちょっと軽はずみの冗談、ということでお互いに笑い飛ばすのだが・・・。
 
長倉家の4人兄弟姉妹(和平、真平、万理子、今は嫁いでいる典子)のうちの3人から好意を寄せられていることになる千明。典子も、ダンナと折り合いが悪く、家にもどらずに千明の家に居候していて、千明が愚痴をきいてやっているので、4人から・・・ともいえるのだが(爆)。
 
「最後から二番目」というのが、和平が最後から二番目で、最後が真平ということなのか。真平が、持病として持っている脳腫瘍の既往症(再発の可能性がある)のために亡くなってしまうということなのか。
 
和平の職場の部下で、しっかり者の大橋知美(佐津川愛美)が、夜ベンチで、ひとり悩みがありそうに座っていると、真平が「なにか私にできることは」と話しかけたら、
知美は「ナンパですか?」と、いつもそうやって声をかけてくるんでしょう・・・と。「自分には、自信があって、誰でも自分を好きになるはずだと思っているんでしょう。ああ、いやだ、いやだ」(笑)。「君こそ、自分はかわいいと思っているくせに」(真平)とふざけあう。
 
他愛のない日常を切り取っているが、俳優・女優が演じているというよりも、アラフォー、アラフィフに近い世代に共感を与えるような切なさ、いとおしさに満ちたドラマとなっている。
 
釘づけになるような、おもしろいドラマであることは確かだ。
 
(蛇足:このドラマの小泉今日子は、他人という感じがせず、誰かに似ていると思ったらうちの奥さんだった。たまたま、途中から半分くらい見ていた妻に「キョンキョンに似ているな」と言ったら、「そう、5年くらい前によく言われた」と言っていた(爆)。歳は、アラフォーでなく、アラフィフを少し超えていると思うが…爆)