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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">俳優:遠藤憲一(「ストロベリーナイト」で強面の生真面目刑事を熱演)</span>


         「ストロベリーナイト」予告編
 

 

夕刊フジより)
 
ストロベリーナイトは、若い女性刑事が、警察内部の上下関係などとも闘いながら、事件を解決していく、まったく新しいタイプの刑事もので、個性的な俳優陣も魅力的で引き込まれる。
 
このドラマには、多くの個性派俳優が登場するが、主人公・姫川玲子(竹内結子)の先輩警部補の日下守(遠藤憲一)は、中でも強烈だ。警察内部の役職的には、主任格で同格のはずだが、常に反目している。
 

 
捜査班が別のため、合同捜査のたびに、どちらが先に犯人を突き止めるか、競争している。姫川には、17歳のときに、刺されて、強姦された男がいたがその男に日下が似ていることもあって、生理的に受け付けない、という事情がある。
 
日下が、第7話では、姫川に対して、「おまえは根拠もなしに捜査していている」と持ち前の周到な調査を行っている日下には腹立たしさがあって、その考えをたたきつける。姫川も、最後には切れて「重箱の隅をつつくようなその態度が気に食わないのよ」と正面切って、怒りをぶつけるのだった。
 
日下とコンビを組むことになった井岡博満(生瀬勝久)は、ダメ刑事だが、姫川にベタ惚れのため、日下に「どうして、姫川を目の敵にしているんですか」と聞いてみる。「別に嫌っているわけではない。あいつが、敵視しているだけだ」というのだが・・・。
 
それにしては、ずいぶんと痛烈なセリフで、姫川主任に向かってくるな。
 
遠藤憲一の風貌はどう見ても、やくざの若頭といった顔。
これで、ヤクザ組織に乗り込んで行ったら、相手から「どこの組のものだ」といわれても納得(笑)。警察手帳を出すまでは・・・。
 
はじめて、遠藤憲一を名前と顔が一致して映画館で見たのは、比較的遅く「ハゲタカ」だった。自動車会社の社長役で、外国企業、ファンドの乗っ取りから自社を守る役柄だった。その後は、テレビの「特上カバチ」で、行政書士の事務所の所員で、新米書士に檄を飛ばす役だった。このドラマは、堀北真希が、かっこよかった。
 
遠藤憲一は、現在50歳。
ストロベリーナイト」の警部補の役柄はとにかく几帳面で、細かい。
その役柄について遠藤は「俺と似ている」という。顔に似合わず(?)、几帳面でセリフ覚えなど、事前に完璧に覚えないと不安だという。
 
映画俳優・女優という職業は、年齢が40代、50代・・・とあがっていくにつれて、役が少なくなるという。60代くらいになると、声がかかるベテラン俳優は限られてくるのだという。今50代に突入。50代は、60代の準備という。
 
俳優という職業も、声がかかってなんぼの世界。
現実は厳しいようだ。
 

外国映画でも、40代になると、女優は、役柄も激減し、声もかからなくなる・・・というドキュメンタリー風の映画があった。有名女優が30人以上出演していた。「デブラ・ウィンガーを探して」(2003年公開)だ。この映画は、シリアスだった。
 
デブラ・ウィンガーは、「愛と青春の旅立ち」のヒットで有名になったが、その後は、映画界から徐々に消えていったようだ。そうした実例を通してジェーン・フォンダ、エマニュエル・ベア―ル、ホリー・ハンター、グウィネス・バルトロー、テリーガー、メグ・ライアンシャロン・ストーンシャーロット・ランプリングなど34人のハリウッド女優が出演した。
 
女優にとって、40歳(今でいうアラフォー)というのが、分かれ目のようで「ジュリアン・ムーア(当時40代前半)なんか、活躍してるよね」という女優たちの言葉が印象的だった。
 
今、外国女優で活躍している60代、70代のメリル・ストリープジュディ・デンチヘレン・ミレンなどはむしろ例外のようだ。
 
日本でも50代以降で活躍している女優では、余貴美子樹木希林吉永小百合などがいるが、むしろ貴重な存在ではないかと思える。