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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「扉の影に誰かいる」(1971)…かなりレアな作品。

扉の影に誰かいる」(1971)をかつて一度記事にしたら、”たったひとり”間髪いれずに飛びついてきたブログ友がいた! サントラ・ブログの「ジュリアンさん」だ(笑)。超お気に入りらしいのだ(笑)。
 
 
当時、人気絶頂だったチャールズ・ブロンソンが演技派に脱皮しようとして出演した映画だったが、あの「サイコ」のノーマン・ベイツの役の延長のような神経質なアンソニー・パ―キンスが目立った。パ―キンスは、ヘンリー・フォンダと共演の西部劇「胸に輝く星」(1957)が印象的だ。
 
配役:
ローレンス・ジェフリーズ:アンソニー・パーキンス
フランシス・ジェフリーズ:ジル・アイアランド
ポール・ダミアン:アンリ・ガルサン
 
 
ストーリー:
精神科医のローレンス(A.パ―キンス)は、妻のフランシス(ジル・アイアランド)の不倫に悩んでいた。何とかして妻との愛を取り戻そうと考えていた矢先、ローレンスの勤め先の病院に、流れ者の男(チャールズ・ブロンソン)が連れこまれる。
 
男は記憶障害を患っており、自身の過去や身の上一切を何も覚えていない。ローレンスは、一計を案じてその男を治療という名目で、自らの自宅へ連れて行く。ジュースに精神安定剤を混入させ、男を眠らせたローレンスは、外出する妻を見送ると、さっそく連れ込んだ男にローレンス自身のプロフィールを自分の記憶だ、と信じ込ませ不倫相手ポール・ダミアンという男を、なんとこの男の手のよって殺害させてしまおうという完全犯罪を目論むのだった。
 
やがて、ダミアン宛に電報を打たせ、自宅に出向くよう仕向けたローレンスの計画は完璧に遂行されるはずだったが・・・。
 
初秋間近の海辺の町を舞台に、物語の殆どがローレンス医師の自宅内とその周辺で展開する舞台劇タッチの演出が異色。展開が早く、台詞の応酬でドラマが進行するが、時折挿入されるドヴォルザークの「家路」をアレンジしたテーマ音楽と静かな描写の映像が微妙な息抜きの時間を供給。構成としては非常に流れが良かった。
 
ミステリー・タッチだったが、映画としては、あまり評価されなかったようだ。
シネマ・バザー(シネマディクト主催)で、映画パンフを購入(100円)。