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<span itemprop="headline">映画「ザ・ファイター」(2010、公開2011)</span>


映画「ザ・ファイター」予告編
 

 
「ザ・ファイター」は、今年のアカデミー賞で話題となった1本。結果は「助演男優賞」(クリスチャン・ベール)「助演女優賞」(メりッサ・レオ」の2部門を獲得。
 
「この映画は史実に基づく」で始まるように、実在のプロボクサー、ミッキー・ウォードをモデルにリング上での熱き戦いや、家族との葛藤、絆を描いたヒューマンドラマ。
 
監督は「ハッカビーズ」のデヴィッド・O・ラッセル。出演は、「ラブリーボーン」のマーク・ウォールバーグ、「パブリック・エネミーズ」「バットマン・ビギンズ」のクリスチャン・ベール、「ジュリー&ジュリア」「ダウト~あるカトリック学校で~」のエイミー・アダムス、「フローズン・リバー」のメリッサ・レオエイミー・アダムスは、「ダウト」では、怖い校長のメリル・ストリープの下で可憐なシスター役だったが、「ザ・ファイター」では、たくましい、しっかりした魅力的な女性を演じている。
 

マーク・ウォルバーグは、俳優とともに、製作にも名を連ね、力が入っている。クリスチャン・ベールの役は当初は、ブラッド・ピットが演じる予定だったが、都合で変更となった。
 
ストーリー:
マサチューセッツ州の労働者の街ローウェルに、性格もファイティングスタイルも全く違うプロボクサーの兄弟がいた。兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)は、かつては実力派ボクサーとして活躍、現在は弟のトレーナーに専念している。
 
外向きにはユーモアとカリスマ性に溢れた男だが、実は傲慢で欲望に弱く、数年前に手を出した麻薬に今ではすっかり溺れていた。一方、父親違いの弟ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)は、ボクシングの全てを兄から教わった。
 

だがミッキーは、兄とマネージャー役の母アリス(メリッサ・レオ)の言いなりで、彼らが組んだ明らかに不利なカードで一勝もできず、不遇の日々を送っていた。ある日、ミッキーはバーで働くシャーリーン(エイミー・アダムス)と出会う。声をかけたのはミッキーだが、気の強いシャーリーンに押し切られるような形で二人の関係は始まった。
 
そんな中、ディッキーが窃盗の現行犯で逮捕され、既に逮捕歴のある彼は実刑となり、監獄へ。ミッキーの父は息子の将来を案じ、別のトレーナーに話をつけ、ミッキーは家族と決別、シャーリーンと共に新しい人生へと旅立つ決意をする。
 
スポーツ経験のある彼女の献身的なサポート、新トレーナーの訓練メニュー、そしてミッキーをスターボクサーにするための対戦カードが功を奏し、ミッキーのまさかの連勝が始まった。
 
だがたとえ刑務所の中にいても、兄は弟の専属トレーナーのつもりだった。やがてミッキーの世界タイトルマッチへの挑戦が決定、時を同じくしてディッキーが出所する。当然のようにミッキーのトレーニングに参加しようとする兄だったが、弟は兄とはもう組まないと宣言。激しく言い争う家族とシャーリーン。
 
だがディッキーの粗削りながら強い家族やボクシングへの想いに触れるうちにミッキーは兄に戻ってほしいと本心を伝える。そして遂に二人は、絆も新たに再び二人三脚で世界の頂点を目指し始めるのだった・・・(HP)。
 
ボクシングで性格も異なり、折り合いの悪い兄弟とくれば、かつての「若者のすべて」の兄弟(アラン・ドロン、 レナ―ト・サルバトーリ)を思い起こす。家族ゆえの葛藤や、対立などの試練を乗り越えて、チャンピョンの座につく弟(マーク・ウォルバーグ)の姿と、バラバラだった家族の結束などを描く骨太のヒューマン・ドラマだ。
 
☆☆☆