「モテキ」予告
「モテキ」は、9月24日に公開されて、1カ月経つが、まだロングラン・ヒットしてい
るようで、ようやく劇場で見た。あたらしいスタイルの映画。「音楽+ミュージカル+カラオケ+ツイッターなどをミックス」したドタバタ・ラブコメ・エンターテイメント映画だ。
るようで、ようやく劇場で見た。あたらしいスタイルの映画。「音楽+ミュージカル+カラオケ+ツイッターなどをミックス」したドタバタ・ラブコメ・エンターテイメント映画だ。
今年はまだ邦画を見ている本数が少ないが、ミュージカル風の踊りが、日本映画とは思えないくらい、いいので、今年の「邦画ベスト5」に入れておこう(笑)。
カメラの写し方もあるが、すらりとした細く長い脚線美。人の目を見て話すのが苦手という草食系男の幸世(森山未来)に、どちらが早く目をそらすか、見つめ合ってみようというシーンでも、さすが女優だな、と思わせるほど、自信たっぷりに相手をみる。こんな風に見られたら、たいていの男は、視線を外してしまいそうだ(爆)。
美由紀の親友、留未子を演じる麻生久美子は、一人カラオケが趣味の年上OL(33歳)。どっぷり恋愛体質。とにかく一途な性格。何十曲も歌うのには驚いた。幸世に「好きです」と告白し、振られても、「せめていい友達になってほしい」と懇願するが、幸世は「留未子さんとは、やっていけない」と、留未子に泣き叫ばれても、「だめだ。だめだ」と言い張る。普通そこまでいわれて、振り切るかな、”もったいない”(笑)。
新人としてネット・マガジンの編集部に入る幸世の先輩社員、素子を演じる真木よう子は、ダメ新入社員の幸世には容赦なく、なんと、少林寺かと思わせるような?「SP」さながらのアクションで、飛び蹴りをくらわせたり、頭を小突くのは日常茶飯事。「このバカ!」が口癖のよう。
童貞でうじうじしている幸世に、なんと「お金をやるから、風俗で遊んで来い!」(笑)という、豪快な、男勝りの編集者だ。よく知らないが、こんなタイプをSとかドSとか言うらしいが(爆)。たしか、GH字幕さんのお友達にも、こんなタイプの女子が好きな人がいたようだ。
幸世を誘惑するガールズバーの美人店員・愛を演じる愛(仲里依紗)は、家に幸世を連れていくと、母親がいて、「今度の(結婚)相手は、よさそうだね」と娘・愛にいうが・・・。あとで愛は、幸世に、将来「気が向いたら、結婚して」と耳元で囁くが、一人の子持ちで、幸世は、対象の中に入れていない。バーのけばけばしい化粧とは裏腹に、家ではきわめて普通だが、男運が悪いらしく何回か離婚して、小さな子供と、母親と暮らしている。
映画に登場する美女というが、実際には、4人の映画の中に占める割合は、独断でみると・・・。
長澤まさみ・・・50%
麻生久美子・・・30%
真木よう子・・・10%
仲里依紗・・・10%
主人公は、かつて一度だけ、わずかに持てたことがあったが、20代を終えたばかりの30歳になったオタクのような、みるからにダサい外見とめがねの男、幸世。これが、「モテキ」第二期で、なぜ持てるようになるのか、不思議だが・・・。
主人公は、かつて一度だけ、わずかに持てたことがあったが、20代を終えたばかりの30歳になったオタクのような、みるからにダサい外見とめがねの男、幸世。これが、「モテキ」第二期で、なぜ持てるようになるのか、不思議だが・・・。
きっかけは、ツイッタ―。幸世のツイッターをフォローしていた相手と意気投合(アバターは男)し、会うことに。まあ、男でもいいか、気晴らしに会うかと思って待っていると、現れたのは、なんと、信じられないくらいに、かわいく、明るい女性、美由紀(長澤まさみ)。ツイッターで幸世は、自分のことを、不細工男と強調していたので、美由紀は「なんだ、幸世クン、カッコいいじゃん」と予想外の展開に・・・。
幸世のナレーション、独白や、文字が家の壁面に出たり、道路に出たりと、導入部から、新しさもあって、DVDでも確保しておきたい1本か。
そうそう、忘れてはいけないのが、幸世の就職先の墨田役のリリー・フランキー。
この墨田、とんでもない男で、包丁を持った女性が事務所に、入ってきて暴れまわる。「墨田ぁ~!」と。そこへ、奥さん、墨田の会社の女性社員や、掃除の女性?まで・・・。
これらの女性と関係を持っている墨田という男は。麻生とも、関係してしまうという、超プレイボーイだった。一夜を共にした後の墨田のセリフ。ベッドにいる留未子(麻生)に対して、「留未子さんも、もっといろいろな男とXXXXをたくさんしたほうがいいよ」だと。
しかし、半面、ユーモアもあり、幸世にアドバイスしたり、こっそり幸世のツイッターを社員全員で盗み見て、幸世の反応を面白がったりと、社員全員で盛り上がって、成り行きを注目したりしていたのだった。なんとも、変わった、とんでもない会社もあるものだ。
リリー・フランキーは「ぐるりのこと。」で初めて見たが、ひょうひょうとした中にも、なにか、脇役としてにじみ出るものがあり、注目俳優の一人だ。
歌あり、音楽あり、笑いあり・・・ミュージカルのシーンだけでも一見の価値はあった。