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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「探偵はBARにいる」(2011)</span>


映画「探偵はBARにいる」予告編
 

 
   
をきょう(20日)新宿のWALD9で、見てきた。
 
ハードボイルド映画で、点が線に、線がやがて面になり、全貌が明らかになっていくミステリー。北海道・札幌ススキノのしがない探偵とその相棒の、バディ(相棒)映画(さっそく、この間知った”バディ映画”という言葉を使うfpd)。
 

オープニングでいきなりヤクザ・グループとみられるチンピラの一団から追いかけられ、ぼこぼこに殴られる「俺」こと探偵。傷だらけになるまでいい加減痛めつけられたところで、「俺」の相棒のお出まし。
 
この相棒・高田、一見おとなしく、ひ弱そうに見えるが、実はとんでもなく強い男。まるで、ブルース・リーのような腕前で、”ビシ・バシ”とチンピラを蹴散らす。このときの効果音の迫力がすごい!
 
「おい、高田! 来るのがいつも遅いんだよ」と俺。
この言葉が、映画全編に何回か聞かれる。目覚ましがなっても起きない。携帯が鳴れば、消して、眠ってしまう、眠ることだけが生きがいのような男だった。しかし、けんかとなると、空手の「師範代」((しはんだい)とは芸道分野の指導者で、師範の次席にある者)の腕前。この高田は、「俺」の運転手兼アシスタントで、探偵の手伝いでアルバイト代をもらっている。
 

タイトルの意味は、携帯を持たない探偵が、バーの黒電話を連絡代わりに使っているため、用のないときは、いつもバーにたむろして、アルコールを飲んでいるからだ。バーテンダーは、電話の取り次ぎだけで、一切しゃべらない。そんな日常をさりげなく描いていることろが面白い。
 
この映画の見所は、探偵(大泉洋)と相棒(松田龍平)のコンビと、高級クラブママで謎に満ちた沙織という女(小雪)の狙いとは・・・といったところ。
 
ベテラン俳優・曲者俳優がわきを固めている。西田敏行石橋蓮司松重豊竹下景子田口トモロヲ・・・。劇中、ベテラン風の女性歌手が登場するが、これがなんとカルメン・マキだった(後で知った)。あの懐かしい「時には母のない子のように」(1969年)を歌っていたカルメン・マキ!「時計を止めて」の曲は、劇中と、最後に流れ、聴かせる。
 
(ストーリー)
“俺”は札幌の歓楽街ススキノの私立探偵。相棒兼運転手の高田と組んで厄介事を片付けるのが生業。ある晩、いつものバーで寛いでいると、コンドウキョウコと名乗る女が電話で依頼を告げる。ところが、その依頼のせいで“俺”は怪しい男たちに拉致され、人里離れた雪原で生き埋めにされてしまう。命からがら脱出した“俺”は事の真相を探り始める。そんな矢先、高級クラブ「コンチェルト」の美人ママ、沙織に出会うが・・・。
 
映画は、映画ファンをにんまりとさせるようなセリフが随所にある。
「俺にダスティン・ホフマンをやれってか」(探偵が、結婚式場に乗り込んで、「卒業」のホフマンのように新妻を略奪)など。
 
「女王陛下の007」のような雪の追っかけシーンや、バイオレンスの美学・サム・ペキンパーのようなシーンがあったり、エンタテイメント性は十分な映画だった。
かなりバイオレンス・シーンが多く、やはり「東映」だなと思った(笑)。
 
小雪は、美人かどうかは意見が割れるところだが、スタイルのいいことでは一致しそうだ。映画的見栄えは、ハリウッド女優クラスだ。
 
探偵の朝食は、いつも近くの喫茶店のスパゲッティ。そこの店の女店員は、探偵の気を惹こうと露出狂のように迫るが・・・探偵は完全無視。アホ馬鹿女の登場は、ストーリーには関係なかったと思うが(笑)。
 
ラスト・シーンの小雪は、かっこいい!(ある程度は予想できたが、ここまでとは・・・) ちょうど「仁義なき戦い」(第1作)の広能昌三(菅原文太)のようだ!
 
原作が、東直己のススキノ探偵シリーズ(今回の映画は、第二編の「バーにかかってきた電話」)であり、映画もシリーズ化が決まったようだ。この探偵コンビのキャラでイケそうだ。
 
アジア一の歓楽街と言われているらしい札幌・ススキノ。
一度は行ってみたいものだ。そういえば、北の方は、本州最北の青森までしか行っていないfpdだった。
 
☆☆☆

 
 
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