タレント・宮尾すすむさん死去
歌手の司会からワイドショーのリポーターに転身し、数々のテレビ番組で活躍した。
宮尾さんは、食道がんだった。この日夜、会見したタレントで事務所社長も務める長男山口雅史(35)によると、宮尾さんは6月半ばに飲み込みが悪くなり、病院で精密検査を受けていた。医師は山口に「手術の難しい場所で、余命3カ月」と告知。山口は宮尾には検査結果を知らせないままだったという。
覚悟は決めていたが、父との別れは突然だった。11日夕に仕事先に「危ない」という連絡が入り、12日午後に血圧が急激に下がり、息を引き取った。亡くなる直前、山口は「僕、仕事頑張っているからね」と声をかけた。
宮尾さんは山口の結婚を心配していたが、5月に最愛の人と婚姻届を提出。宮尾さんは心から「良かったね」と言ってくれたという。父への最後にして最高の報告だった。
1994年7月18日、宮尾さんの妻明美さんが脳出血で急死した。まだ46歳だった。同9日に仕事先の大阪から自宅に電話した時、明美さんは「頭が痛い」と訴えた。緊急入院から4日後の13日に「脳死」を宣告された。最後まで、宮尾さんは手を握り締め続けた(以上、ニュースより)。
宮尾すすむと言えば、番組の進行役や、レポーターとしてテレビ番組で活躍した。
一見はなやかなアナウンサーなどと違って、レポーターという職業がまだそれほど認知されないころ、レポーターという存在を広く知らしめた。
みのもんたも、30年前を振り返り、先輩である宮尾すすすから「レポーターの話し方など、いろいろと教えられた」と述懐していた。軽妙な語り口と、あの「ポーズ」は、忘れないだろう。
ご冥福を祈ります。