世界中が、東日本大震災に日本赤十字を通じて義援金を送っているが、阪神大震災の時には、被災者の手元に何らかの義援金が届いたのは1年後だったという。今回は、被害が広範囲に及んでいるので、それ以上かかるという声が出ている。
被害状況を正確に調査してから公平配分するからそのようになると「配分委員会」は言うのだが。明日の食べ物にも困っているのに、明後日のお金よりも今日のお金が必要だ。今朝の朝ズバのみのもんたも言っていたが、とりあえず、すべての被災した人に10万円でも渡ったらどんなに助かるか。まったくその通りだと思う。
一方、カップ・ラーメンが欲しいという地域にカップ・ラーメンが1、000個届いたが、2,000人いるので、次の支援が届くまでは「不公平」だからと、食べずにいたというのである。融通がきかないというか、お役所的だ。
毛布のケースもそうだった。
すべてに行きわたる数がそろうまでは、平等を欠くからと配布しなかったというニュースがあった。馬鹿げている。TVでも言っていたが、年配者、子供、などに優先的に配布すべきではないかと。
こういうところがおかしい。
国の対応も、遅れている。菅総理など、3週間たって、被災地をヘリコプターで
あいさつ程度訪問して、滞在したのはわずか19分だった。地元から不満の声が聞かれた。
世界で義援金が800億円を超えたようだ。
これに加えて、一人で100億円の個人資産を義援金に送るという人がいた。
単純に孫さんの100億円だけでも、10万人の被災者に一人当たり10万円が渡る計算だ。日本赤十字を通さずに、直接、手渡していただけないかと思うくらいだ。
日本赤十字と赤い羽根の共同募金の2団体のみが、国のお墨付きの団体。
こういう公共的な組織では、厳密に、公平にという決まりから、調査結果が優先されて、配分が相当後回しになる。食べて生きて行く生活は待ってはくれない。
義援金の短時間での被災者への手渡し・・・これが急務だと思う。