「ラブ・コメ」という言葉が定着するようになったさきがけの1本が、この「恋人たちの予感」(1989)ではなかったか。主演のメグ・ライアンが、ラブ・コメ映画のために生まれてきたような、日本人にも親しみやすい顔立ちで、「癒し系」だったことで、この映画以降、主にトム・ハンクスとの共演が多かったが、「ラブ・コメ」映画で一時代を築いた。
ラストシーン。
知り合って20年間くらいが描かれるが、ラストシーンで、出会いから思い返して、最初に会った時は、最悪で、憎しみ合うくらいだった。二回目に会った時は、顔すら覚えていなかった。三回目に会った時は、友達になった。長い間・・・。そして・・・。
ロマンチックな映画だった。
相手役のビリー・クリスタルもこの映画で、メジャーになったようだ。「マシンガン・トーク」がすごい。とにかく早口で、機転が早い。そんなキャラもあり、「アカデミー賞」の司会も、1990年、1991年、1992年、1993年、1997年、1998年、2000年と2004年の8回も担当した。まさにマルチ・タレントぶりだった。
「マシンガン・トーク」と言えば、ジョー・ペシ(「カジノ」などで4文字言葉が多いが)、バーブラ・ストライサンド(「おかしなおかしな大追跡」など)・・・といった役者を思い起こす。話しだしたら止まらない、XXえびせんのようなものだった。
メグ・ライアンを超えるラブ・コメ女王というのは、その後も登場したが、メグを超える女優を知らない。
個人的ベスト3:
①「めぐり逢えたら」
②「ユー・ガット・メール」
③「恋人たちの予感」
メグ・ライアンの主な出演作品:
ベストフレンズ Rich and Famous(1981年)
悪魔の棲む家3 Amityville 3-D (1983年)
私立ガードマン/全員無責任 Armed and Dangerous (1986年)
プロミストランド/青春の絆 Promised Land (1987年)
プレシディオの男たち The Presidio(1988年)
キスへのプレリュード Prelude to a Kiss(1992年)
フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛の行方 Fresh and Bone(1993年)
電話で抱きしめて Hanging Up(2000年)
ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で In the Land of Women (2007)
メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書 Serious Moonlight (2009)