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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ニューヨーク、アイラブユー」(2010)

      
 
 
これは面白い! オムニバス映画のようだがそうではない。
こういう映画は、大好み!(爆)
 
どんでん返しの連続!、ユーモアと洗練さとシャレた会話。
 
大都会ニューヨークを舞台に、さまざまな愛の物語が展開する珠玉のアンサンブル・ムービー。日本の岩井俊二、初監督に挑戦した女優のナタリー・ポートマンをはじめ、各国の多彩な監督11人が参加。2009年のアメリカ、フランス合作映画。日本公開は、20102月。
 

 パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのオーランド・ブルーム、「ビフォア・サンライズ」のイーサン・ホーク、「ドクトル・ジバゴ」のジュリークリスティ、「彼が二度愛したS」のマギーQ、「荒野の七人」のイーライ・ウォーラックなど豪華キャストが結集し、あらゆる形の愛のドラマを作り上げている。セントラル・パークやブライトン・ビーチなど、ニューヨークならではスポットが登場するのも見どころ。

 
摩天楼がそびえ立ち、大勢の人々が行き交う活気に満ちている街ニューヨーク。この眠らない大都会では、今日も無数の出会いが生まれ、愛のドラマが繰り広げられていた。そんな中、スリの青年ベン(ヘイデン・クリステンセン)は、チャイナタウンで目にした女性モリーレイチェル・ビルソン)に心惹(ひ)かれるが・・・。スリで相手の気を引こうとするが、そこに一枚上手の相手の登場に調子を狂わされる青年。
ダイヤモンド街で商人に打ち明け話をする挙式を控えた若いユダヤ女性。引きこもりの作曲家、プロムに胸をときめかせる高校生。思い出のホテルを尋ねる元オペラ歌手。
とくに面白かったのは、街角で口説き文句を披露する作家(イーサン・ホーク)のストーリー。作家が、夜の外の暗いところで、立っていた女性(マギーQ・・・「Mi:3」で大ファンに!)の煙草に火をつけてやるが、いろいろなことを言って、ナンパするシーンが最高におかしい(爆)。
せっかく、顔も近付けて、煙草に火をつけ、親密になったのだから、もっと親密に・・・と自分のアパートはすぐ近くだからと、一緒に来れば、こうしてああして、こんなことをして、と妄想を掻き立てるようなことを並べ立てて、その気になっただろうと女に言うと、その女は、じっと黙って話は聞いていたが、はるか上手(うわて)だった!(爆)。
最後のミューズを追い求める老画家・・・。そして、街のいたる所でカメラを回し続けるビデオアーティストなどの姿が描き出されていた

嫁さん候補を紹介するといわれ、写真に一目ぼれの男。
連れて行かれると、かわいかったが、車いすディスコダンスに行こうといい、ダンス会場では、車いすで踊っていて、「家に送ろう」と家まで送り返すと、とんでもないことが、何と・・・!
棺桶が近いような、老夫婦のエピソードも面白い。
歩くのがやっとだが、このおじいさんも頑固で、エレベーターは使わずに石の階段を歩くと言い張る。おばあさんは、おじいさんが苦しそうな姿をして、私をショック死させて、新聞の見出しには「63回目の結婚記念日に妻ショック死」となるような巧妙な殺人だ・・・とかなんとかいうが、あらゆるシーンで、しゃれたセリフが飛び出すのがおかしい。このおばあさん「私がいなければ、ビンの蓋も開けられないくせに」というと、じいさんも負けずに、「お前も、トム・クルーズのような若い男でも見つけて再婚するんだな」と言い返す。
2006年の「パリ、ジュテーム」を企画したエマニュエル・ベンビイが製作を担当。日本からは岩井俊二オーランド・ブルームを主演に参加し、人気女優ナタリー・ポートマンは出演だけでなく、監督としても詩情豊かなシーンを提供している。2008年に急逝したアンソニー・ミンゲラの遺作となった脚本を引き継いだシェカール・カプールによるジュリー・クリスティ(美貌は衰えず)とシャイア・ラブーフのシーンもいい。
ニューヨークを舞台にしているが、映像や音楽がなんとなくフランス映画風なのは、やはりアメリカ、フランスの合作のあらわれ。「パリ、ジュレーム」(=パリ、アイラブユー)のニューヨーク版というわけだ。
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