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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ「球形の荒野」(テレビ、11月26日、27日、田村正和主演)</span>

 
松本清張の生誕100周年(2009年)に関連して、清張作品のドラマ化が相次いでいるが、代表作のひとつ「球形の荒野」が、きょう、明日2夜連続で放送されている。

 
前半を見た。
松本清張は、1970年代半ばごろに清張推理小説の面白さを知り、ほぼ全作品を読んだ。一人の作家の作品を読破したのは、清張と森村誠一。森村は、「人間の証明」「高層の死角」などで推理小説の面白さを知って。
田村正和は、この映画の主役の野上の役割のオファーが来たときに、悩んだという。セリフが少なく、細切れで登場するシーンが多いから難しさを感じたという。しかし、脚本が君塚良一であり、安心して参加できると考え、出演することになった。
球形の荒野」は、1975年に映画化されており、のちに国際女優となった島田陽子(米テレビシリーズ「SHOGUN」に主演)や芦田伸介音羽信子、竹脇無我らが出演した。
今回のテレビドラマでは、田村正和は、第二次世界大戦後の高度成長期を舞台に、スイスで死んだとされ、孤独を背負った外交官を演じている。トレードマークの長い襟足をカットして、グレーヘアで登場。言葉が極端に少なく、トレンチコートに帽子は、アラン・ドロンの「サムライ」を思わせる(笑)。
球形の荒野」は、ある事件をきっかけに、昭和191944)年にスイスの病院で死去と発表された中立国公使館の元1等書記官・野上顕一郎(田村正和)の生存とその人生が明らかになり、そのことで起こる波紋や揺れ動く家族の心情を描いた。
ドラマでは舞台が東京オリンピックの年に置き換えられた。脚本を「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一、演出を「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」「ロングバケーション」などの永山耕三が手がけた。
ある事件をきっかけに野上の過去を追うことになる鈴木次郎警部補を江口洋介、その部下で次第に野上の娘にひかれていく添田彰一刑事を生田斗真、野上の娘・久美子を比嘉愛未が演じるほか、佐野史郎萩原聖人木村多江風吹ジュン草刈正雄らも出演。
死亡しているはずの外交官・野上は生きているのか・・・?
サスペンスタッチで描かれていき、後半に期待がかかる。
 

田村正和と言えば、最近はビールと間違えるくらいのホップのCMくらいしか見られないが、一時期は、テレビドラマの
出演で大忙しだった(ニューヨーク恋物語、カミさんの悪口など)。現在67歳だが、髪の毛、ふさふさで若々しい(爆)。
 
もみあげと、髪の長さが特徴で、今回のドラマでは、短くして、髪も白髪で出演している。