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<span itemprop="headline">映画「猟奇的な彼女」(2003)韓国オリジナル</span>

 

猟奇的な彼女」(2003年公開)は、リメイクの「猟奇的な彼女 in NY」を先日先に見て、本家を後できのう見た。
基本的には変わらないストーリーだが、2年後に再会の約束(リメイクでは1年後)、主人公の彼女の両親も、オリジナルでは、父親が酒飲みで、飲むとつぶれてしまう(頭をテーブルにゴツン)だったが、リメイクでは大金持ちの一家(ドアマンがいる豪邸に住む)など細かいところで違いがある。
この映画が公開された当時は、猟奇“という言葉が強烈で、やや違和感を覚えたが、時の言葉となっていた。彼女に扮するチョン・ジヒョンは、「イルマ―レ」(2002)に主演し、人気を得ていた。その後の「僕の彼女を紹介します」(2004)は、見ている。こちらは女性警官で、アクションにも取り組んでいた。
チョン・ジヒョンは、CMでも人気ナンバーワンの地位を獲得するなど、長身(172センチ)と美系の顔立ちとモデル出身のスタイルを生かして、活躍中。
いかにも気弱そうな大学生のキョヌ(チャ・テヒョン)は、地下鉄の中でベロベロに酔っ払った彼女(チョン・ジヒョン)が、電車のホームで、ふらついて、電車の線路に落ちそうになっていたので助けたことで物語が始まる。
映画は、3つのパート(「前半戦」「後半戦」「延長戦」)で構成。
電車内では、彼女は、今にもゲロを吐きそうになる。つられて、キョヌも戻しそうになるところが、おかしい。とうとう彼女は「ゲロ、ゲロ」っと、座席に座っている中年風の乗客の頭の上に吐いてしまう。この前に、電車に入ったときに、若者に「(年配者に)席を譲れ!」と喰ってかかり、横暴ぶりを垣間見せていた。若者を追い払い、その中年男性を、席に座らせたのだった。その人の頭に汚物をびしゃり・・・(こちらまで、吐きそうになる…爆)。
頭にかけられた男性は、怒ることはせずに、なんと汚れた頭のかつらをはずして・・・。アートネイチャーもかたなしか。
それからは、彼女の「凶暴性」が、いかんなく、あらゆる場面で現れてくる。
性格は、凶暴でキョヌを家来のように扱うが、曲がったことは大嫌い。そんな彼女に翻弄されながらも、キョヌは彼女にだんだんと惹かかれていったが・・・。
この映画の面白さ、見どころは多いが「彼女」の乱暴な言葉もその一つだろう。およそ独身女子の言葉とは思えない。「ぶっ殺してやる!」といった言葉が何回も登場するが、痛快だ。
キョヌは、気が小さいが、学友仲間と話しているときも、“ナンパ”なら簡単と豪語。話している間にも、コーヒーショップの外を見ていて、ちょっとスマートな女性が歩いていると、後をつけ、「ちょっと彼女」と声をかけるが、運悪く?声をかけられた主が、その凶暴な彼女だったから、「ぶっ殺すぞ!」となるわけである。
事情で、別れて、2年後に再会を約束して、心情を手紙に残し別れる。
・・・2年後、タイムカプセルの埋めてある木の下にキョヌの姿が。
彼女は来なかったが、手紙を開けて読むキョヌ。その文面には、彼女が恋人を亡くし、その面影をキョヌに見ていたことを知る。さらに1年後。彼女は、亡き恋人の母の勧めでお見合いをする。
そこに現われたお見合いの相手は、なんとキョヌだった。彼は、彼女の亡き恋人のいとこだったのだ。そして2人は、テーブルの下でしっかり手を握り合うのだった・・・。
オリジナルとリメイク。
オリジナルを超えることは難しい。ただ最初に見たインパクトという点で、リメイクも捨てがたい。ちょうどこれは、あの007シリーズを最初に劇場で見たのが、評判のよくなかったボンドのジョージ・レーゼンビー(「女王陛下の007」)だったが、それなりに面白かったというのに似ている。今となっては、ショーン・コネリー以外は考えられないが。
☆☆☆
(これも、Gyaoにて配信中)
 
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