「ミスト」(The Mist)は、スティーブン・キング原作で、濃い霧(ミスト)に突然包み込まれた田舎町を舞台にしたホラー映画。監督は、キング原作の「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続く三作目のコンビとなるフランク・ダラボン。
この映画が面白い、と複数のブログ友さんから勧められていたので、見た。実は、4月ごろ中国で購入した10本くらいのDVDのなかに入っていた1本。
ところが、再生してみたら、日本語の字幕がなく、中国語の字幕オンリーで、少々敬遠していたのだった。だいたいのストーリーを把握してから、見てみた(笑)。
もちろん、ラストの結末などはどこにも書いていなかった(笑)。
霧に覆われた田舎のスーパー。
閉じ込められた人々の一部が、外に出たくて、でていくと、とんでもないことに。最初は、霧の中に「何か」がいるはずはないと思っていた人々も、現実に直面して動揺していく。切羽詰まってきたときの人間の心理状態などは、うまく描かれていた。
そんな中に、狂信的なキリスト教信者(女性)がいて、「これは神に逆らった人間に対して、罰を与えているのだ」などという。最初は半信半疑だった人も一部がこの女に従うことになり、グループが二分されてしまう。
この狂信者を演じるのが、マーシャ・ゲイ・ハーデンで、その迫真の演技がすごかった。
音楽も、不安を煽るような音楽が、がんがんと響く。
俳優はそれほど有名ではないが、演技達者が多いようで、緊迫感も伝わる。
登場する「なにか」は、気持ちが悪い類の”異生物”で、大きなクモのような爬虫類。
閉じ込められた人間のパニック映画で、アメリカではコケタらしい。ラストシーンも、原作とは異なる監督のアイディアだそうだが、あまり納得できるエンディングではなかった。
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
脚本:フランク・ダラボン
音楽:マーク・アイシャム
撮影:ロン・シュミット
出演:
トーマス・ジェーン ・・・デヴィッド・ドレイトン(ポスター画家)
ネイサン・ギャンブル・・・ ビリー・ドレイトン(デヴィッドの息子)
ケリー・コリンズ・リンツ・・・ステファニー・ドレイトン
フランシス・スターンハーゲン・・・ アイリーン・レプラー(小学校教師)
ローリー・ホールデン ・・・アマンダ・ダンフリー(新任教師)
ジェフリー・デマン ・・・ダン・ミラー
マーシャ・ゲイ・ハーデン・・・ ミセス・カーモディ(聖書狂)
トビー・ジョーンズ・・・オリー・ウィークス(スーパーマーケット副店長)
ウィリアム・サドラー・・・ ジム・グロンディン(機械工)
デヴィッド・ジェンセン ・・・マイロン(機械工)
アレクサ・ダヴァロス ・・・ サリー(スーパーマーケットのレジ係)
サム・ウィットワー・・・ ウェイン・ジェサップ(二等兵)
クリス・オーウェン・・・ ノーム(スーパーマーケット店員)
ロバート・トレヴァイラー・・・バド・ブラウン(スーパーマーケット店長)
ブライアン・リビー・・・バイカー
アミン・ジョセフ ・・・ MP
メリッサ・スザンヌ・マクブライド・・・ 家に子供を残してきた女性
ちょっとなぁ・・・。”霧(ミスト)”に包まれたような映画だった。
★★