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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">女優: 余貴美子 (「孤高のメス」「悪人」・・・)</span>


 
今の日本の映画界で、癖のある演技派女優といったら、「余貴美子」ではないか。演じる役柄も、どんな中年女性の役も器用にこなしてしまう。主演映画は、ないかもしれないが、名脇役として、映画を引き立たせる。
 
現在2年連続で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞中(08年「おくりびと09年「ディア・ドクター」)である。この受賞式というのは、前年の受賞者が、プレゼンターとなって、今年の受賞者を発表するもの。今年の助演女優賞の発表の時に、「受賞者は、余貴美子さんです」と、自身の名を呼んでいた。
 
ふつうは、苦笑いとか、恥ずかしさとか多少はあると思うが、賞を獲得するのは「野球選手の、打って、投げてなんぼ」ではないが、演技に対するどん欲さも垣間見えて、ますますすごい女優だと思った。もし「悪人」「孤高のメス」でも、ノミネートされて、3年連続なんていうことも、ないとはいえない。もしあったら、大変なことに(爆)。
 
 
映画でしかわからないが、余さんは、かなりの酒豪という。「二日酔いの感覚が分らない」というほど強いのだとか。撮影の打ち上げの飲み会の席上で「美人演技派女優」と紹介された時のこと。
 
余さんが放った言葉。
 
「いえ、私は美人演技派女優ではなく美人女優です」
 
サラっと言って爆笑を誘ったとか。
 

 

上:「ディア・ドクター」下:「孤高のメス」
 
なるほど、さばさばした性格は、姉御的存在といわれる所以だ。
余さんは、父が台湾人。母、日本人。
 
余さんが美人女優というのには、抵抗があるが、それも役柄のせい。たいてい、化粧もしない疲れた中年女性が多いので、素顔が見えにくい。しかし、はっとするような美人に見える時もあるということを付け加えておきます。女優が、みな吉永小百合では面白くない(大爆笑)。
 
出演作品を見ると、話題となった作品が多い。
 
最新作「悪人」では、幼い子供を捨ててしまう母親役だが、出演時間は少ないが、強烈な印象を残している。
 
名作に欠かせない、味付け役のようだ。
 
コーヒーにクリープ(古い!)。
 
カレーライスの福神漬け。牛丼の紅ショウガ。刺身のツマ。ビールに焼き鳥。
ラーメンにコショウ。秋刀魚に醤油。スイカに塩。fpdに映画・・・。
 
 
出演映画:
 
噛む女」(1988年) - 海老野早苗
Aサインデイズ」(1989年、大映
ヌードの夜1993年)
夜逃げ屋本舗」(1993年) - 倉持伸子
学校の怪談」(1995年) - 湯川先生
GONIN21996年)
不機嫌な果実」(1997年) - 武藤れい子
あ、春」(1998年) - 韮崎千鶴子
学校1998年) - 倉本節
新・仁義なき戦い」(2000年) - 椿
釣りバカ日誌イレブン」(2000年) - 知念玉恵
自殺サークル」(2001年) - 黒田喜代美 ★★
おぎゃあ。」(2002年) - 仲里幸子
ホテル・ハイビスカス」(2002年) - 母ちゃん
AIKI」(2002年) - 「秘め事」のママ
さよなら、クロ」(2003年) - 結城えり先生
偶然にも最悪な少年」(2003年) - キムハツコ
ビートキッズ」(2004年) - エージの母
珈琲時光」(2004年) - 陽子の継母
ドラッグストア・ガール」(2004年) - 向井秀子
ニワトリはハダシだ」(2004年) - 桜井貴美
Tokyo Tower2005年) - 小島陽子 ☆☆☆
ガラスの使徒2005年)
パッチギ!」(2005年) - 松山さなえ ★★
男たちの大和/YAMATO」(2005年) - 西サヨ
椿山課長の七日間」(2006年) - 知子さん
となり町戦争」(2007年) - 室園絹
歌謡曲だよ、人生は」(2007年)☆☆☆
愛の流刑地」(2007年) - 菊池麻子 ☆☆☆☆
茶々 天涯の貴妃」(2007年) - 北政所
丘を越えて」(2008年) - 細川はつ ★★
おくりびと Departures 2008年) - 上村百合子 ☆☆☆☆
まぼろしの邪馬台国」(2008年) - 佐野明子 ☆☆☆
魔法遣いに大切なこと」(2008年) - 川田女史
ラーメンガール」(2008年) - レイコ ☆☆☆
ディア・ドクター」(2009年) - 大竹朱美 ☆☆☆
食堂かたつむり」(2010年) - ルリコ ☆☆☆
孤高のメス」(2010年)- 武井静 ☆☆☆☆
悪人2010年)- 清水依子 ☆☆☆☆