3Dテレビの話題がにぎやかになってきた。
一体、普及するのか。 メガネなしは・・・。
滝川クリステルまで、CMに参戦してきた。
日本の戦後の産業を支えてきたのは、造船、繊維、鉄鋼ときてしばらく電子産業が続き、自動車産業、IT産業などと主役が交代しながら発展してきた。
40年前までは、「鉄は国家なり」と言われた。
20-30年前は「エレクトロニクスは国家なり」と言われた。
数年前までは、トヨタなど自動車が世界を席巻する勢いだった。
エレクトロニクス産業界では、テレビの前にテレビなし。テレビの後にテレビなし」と言われるほど、家庭では、テレビが圧倒的な存在感があった。
テレビは、受動的な放送受信だけでなく、モニターとして、ビデオ再生(VHS、レーザー、DVD、さらにブルーレイ)の役目も果たしてきた。VHSもレーザーディスクも、カムコーダーも、テレビのアクセサリーという位置づけだった。
テレビの受像機は、これまでの家電製品の宿命で、価格はどんどん安くなり、製品は製造の安い国で作られ、低価格競争が進み、ブラウン管テレビは消滅し、プラズマテレビも、だいたい液晶テレビの方向で、駆逐されてきた。その液晶テレビも価格競争が激しく、42インチ液晶テレビも、10万円を切って、ポイント還元を含めると7-8万円になってしまった。
そこで、家電メーカーは、さらに次の高価格帯の製品として、「3D」テレビや「LED」テレビにシフトしていく。
日本の技術が生かせる領域だからだ。
しかし、これとて、すぐに韓国、中国に追い越されることになるだろう。
ところで、昨日は、時間があったので、家電量販店(ビック○○○)をのぞいてみた。
しばらく「3D」テレビのコーナーで、映画や音楽を視聴。
「うーん、臨場感ある」
映画やTVも、いったん3Dに慣れてしまうと、従来の「2D」に戻れなくなりそうで怖い(爆)。
ただ、価格がまだ高い。従来の液晶テレビに、上乗せ100,000円というイメージだ。まだ、手が出ない。しかも、3Dを見られるソフトの対応がまだ少ないのでは。
3Dテレビは、まだ2-3年は先のような気がする。
「ブルーレイ」も鳴り物入りで登場したが、ブルーレイ・ソフトは、DVDソフトの倍くらいの値段。
販売側の戦略は、DVDとブルーレイをセットで販売するというもの。
今は、DVDプレヤーしか持っていないユーザーでも、将来ブルーレイプレヤー再生機や、ブルーレイ再生可能なパソコンなどを購入するだろうということを見越しているのだろう。
音楽、映像の規格では、優れているといっても消えて行った規格も多い。
DATがそうだし、ベータもそうだ。ブルーレイはどうか。
「4原色」テレビも登場した。
従来は色の三原色が当たり前だったが、なにか新鮮だ、というインパクトはある。
おそらく、需要は2極化するのではないか。
そこそこ普通にDVDで再生できればいいという層と、あくまでも画質にこだわるハイエンドユーザーと・・・。
家電メーカーにとっては、業界再編の波が起こっており、パナソニックが三洋を完全子会社化して、ブランドもパナソニックに変えていくという。家電メーカーがだんだん少なくなっていく。昔は家電大手10社と言われたが、パナソニックとソニーの2大メーカーに集約されるのか。
メーカーはこの2-3年が正念場か。
消費者、ユーザーにとっては、低価格化は歓迎だが・・・。
この時代、欲しいものはだいたい買いそろえてしまったので、「食指」が動くような製品がでてこないと・・・。
たとえば、20年前は誰も今日のような普及を予測しなかった「携帯電話」のように。
TVのコンビニのCMを見ていたら、「おにぎりを買いに来たついでに、携帯も買っていこう」というのがあった(笑)。