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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「オードリー・へプバーンの初恋」(1952、日本公開1966年)</span>


「オードリー・へプバーンの初恋」の一シーン
 
 
 
「初恋」というタイトルの映画は、邦画、洋画を含めて、10作品以上がある。
 
まぎらわしい。
 
3億円事件を扱った邦画(宮崎あおい主演)がなぜ「初恋」(2006)というタイトルになってしまうのか!(怒)
 
そのため本作は、DVDでも「オードリー・へプバーンの初恋」(1952年、原題「The Secret People」)となっている。「ローマの休日」の輝くばかりの愛らしさと比べると、まだ原石が磨かれていなかったが・・・。 
 
この映画は、1930年代のロンドンを舞台に、両親を失った姉妹、マリア(ヴァレンティナ・コルテサ)とノラ(オードリー・ヘプバーン)が、父の親友アンセルモ(チャールズ・ゴールドナー)に引き取られ成長していくが、アンセルモは、独裁者ガルバン将軍の暗殺計画に携わるメンバーの1人だったために、事件に巻き込まれていく・・・。

へプバーンが「ローマの休日」で人気を不動にする前年の作品だが、日本公開は、ずっと後の1966年だった。今、ヘプバーン生誕80周年記念でDVDが発売されている。
 
ヘプバーンは、1929年5月にベルギーで生まれたが、5歳でイギリスにわたり、10歳までロンドンの寄宿学校で生活。第二次大戦の勃発で、母の故郷オランダへ。ナチ・ドイツの占領下だったが、バレエ教室に通い、終戦後もバレリーナ修業を続け19歳で再びロンドンに行き、バレエ学校に入学。
 
1950年に、「Laughter in Paradise 素晴らしき遺産」で映画端役デビュー。その後数本、映画に出演後、撮影先のモンテカルロで、作家ロレット女史が、ブロードウエイの“「ジジ」がここにいた!”となるわけだ。
 
この「ジジ」のブロードウエイ公演をみたウイリアム・ワイラー監督もすごい。ただのじじ(爺)ではない!「ジジ」の公演が終了するまで8カ月間も待ち続けて、大転機となる「ローマの休日」の王女役に抜擢したのだから。
 
ヘプバーンは、「ローマの休日」から1968年の「暗くなるまで待って」までの約15年間、日本では不動のトップ女優の地位にあった。ただ、日本とアメリカでは、人気の強さに違いがあったようだ。日本では、清楚な美しさが圧倒的に好評だが、アメリカではそれが欠点としてとらえられるという。ま、ヘプバーンが、自宅をスイスに構えたことが気に入らないということも影響したようだ。身長170センチで、50キロという華奢な身体で、「妖精」のような魅力を振りまいたことは事実だ。
 

 
映画「初恋」は、バレーのシーンが多く、長年のバレーの訓練が生かされている。ノラ(ヘプバーン)は、姉が死んだと思い込み、姉のボーイフレンドだった男と地下組織に加わる寸前のところ、姉が生きて現れ、迷うが、姉がその場でナイフで刺され、死ぬ直前まで「自分を信じて」という姉に従うことを決意して終わる。 
 
★★