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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">女優:寺島しのぶ (「キャタピラー」でまたまた注目!)</span>



 
寺島しのぶが、またまた女優魂を見せつけている。
 
すでに一部で公開されていて、14日から全国一斉に公開されるキャタピラーが注目されている。「寺島」の読みは、てらしまではなく、てらじまが正しい。ちなみに、母親の富司純子は「ふじ・すみこ」(旧・藤純子:ふじ・じゅんこ)と読む。
 
映画はまだ見ていないが、TVで、寺島しのぶがインタビューを受けている番組があった。
 
インタビューは、興味深かった。
 
寺島が、最初に脚本を渡された時、これは自分がやるしかないと思ったという。
 
大きな衝撃を受け、戦争について、自分自身、またこの映画の主人公の女性の立場でさまざま考えたという。戦時中に、確かにこのような夫婦がいたということをのこしたかった、と強く語っていた。
 
寺島は、自分のイメージは「すぐ脱ぐ女、強い女、情念の女といったふうにカテゴライズされているが、それを打ち破りたかった」と語っている。 さすが! おそらく現在の日本映画界の女優では、演技派のトップクラスにランクされるのでは。
 
キャタピラー」の監督は、若松孝二(ピンク映画の黒澤明といわれる)。
 
キャタピラー」の撮影期間は、わずか12日間。撮影などのスタッフは総勢で15人未満だったという。これは通常の3分の1以下なのだそう。低予算で作る監督。
 
寺島は言う。「監督は、メイク係もなし、お金もなし」と言いたかったと思うと語り、みずから、ノーメイクで撮影に臨んだという寺島。「当時の生活を考えれば、メイクなどしていないはず」と言い切り「スッピンで行く」と決めた。
 
若松監督は「(寺島という女優は)考えている以上の芝居をする。(メイクなどして)嘘っぽくなったら、負け」と語っていた。存在感のある女優だと高く評価していた。
 
寺島のおもいっきりのよさといったら、ジュリアン・ムーア(「ことの終わり」の大胆な全裸シーン)並みだ(笑)。
 
監督が描きたかったことは何か。
 
キャタピラー」は前作の「実録・連合赤軍」から2年。赤軍の若者たちが立ち上がった背後には、親世代の戦争責任を問い、再び戦争に荷担しようとする国家への怒りがあったはずだと若松孝二は言う。戦争とは何なのか。国家のために、人が人を殺すとは、何なのか。「正義の戦争が、どこにあるのか」映画の全編に貫かれているのは、若松の叫びだ。戦争の20世紀を経て、今もまだ同じ過ちを繰り返すこの世界に若松はこぶしを振り上げ、叫び続ける(一部、HPより)。
 
寺島しのぶは、舞台、テレビ、CMでも活躍中。
 
主な映画出演作品:
シベリア超特急2 2000年)- 河津信江役
DRUG(2001年)- 柳川恵子役
ゲロッパ! 2003年)- 藤沢香織役
ヴァイブレータ 2003年)- 主演・早川玲役
赤目四十八瀧心中未遂 2003年)- 主演・綾役
クイール 2004年)- 仁井三都子役
機関車先生2004年)
Tokyo Tower 2005年)- 川野喜美子役 ☆☆☆
大停電の夜に 2005年)- 杉田礼子役 ☆☆☆
待合室 2005年)- 夏井和代役
男たちの大和/YAMATO 2005年)- 文子役
単騎千里を走る 2006年)- リエ役
やわらかい生活 2006年)- 主演・橘優子役 ☆☆☆
アキハバラ@DEEP 2006年)- 渡会藤子役
愛の流刑地 2007年)- 入江冬香役  ☆☆☆☆
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌2008年) - 濡れ女(なみ)役
ハッピーフライト (20081115日公開) - 山崎麗子役
ラッシュライフ2009613日公開)
守護天使2009年)
キャタピラー2010815日公開)