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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「天井桟敷の人々」(1944、仏)・・・歴史的大傑作。</span>


 
 
古い映画ですが、映画史上に燦然と輝く大傑作が「天井桟敷(てんじょうさじき)の人々」。
 
3時間を超える長さながら、感動で震えた映画だった。映画ファンには、必見の映画の1本でしょう(笑)。いまでは、ワンコイン映画(500円)としてDVDで販売されていますね。
 
天井桟敷の人々」(1944年、仏映画、原題:Les enfants du ParadisChildren of Paradise「楽園の子供たち」、日本公開1952年)は、マルセル・カルネ監督の歴史的な名作。この映画を、かつてテレビの深夜放送枠で見ることができたのは幸いだった。ルイ・ジューベ、ジャン・ルイ・バロー、アル・レッティなどの戦前の名優が総出演。とくに、主人公パチストに扮したJ.L.バローのパントマイムの名演が素晴らしかった。
 
その名人芸を見るだけでも価値があった。
 
製作期間33ヵ月、製作費16億円は、当時としては破格の規模。
 
「犯罪大通り」(Le Boulevard du Crime) と「白い男」(L'Homme Blanc) の2幕構成。
 
日本では1980年のキネマ旬報日本公開映画外国映画史上ベストワンに選ばれている。
 
天井桟敷」というのは、一番安い値段で芝居が見られる席のことを指す。寺山修司が主宰した劇団「天井桟敷は、この映画に登場する天井桟敷で芝居を鑑賞する人々の姿から着想を得たといわれている。
 
舞台は1800年代のパリ。犯罪大通りのにぎわいから、物語は始まる。
 
ガランスと彼女を取り巻く3人の男性、フレデリック、伯爵、バチストの関係に焦点を当てながら進んでいく。
 
(第1幕:「犯罪大通り」)女たらしで無名の俳優・フレデリックはパリの街角でガランスに一目惚れ。饒舌に愛を語るが、ガランスは軽くあしらうだけだった。そんな美女・ガランスと悪漢で友人のピエールはパリの犯罪大通りにて、「フュナンビュール座」の無言劇の余興を楽しんでいた。そしてピエールは、そこの隣で一緒に余興に見入っていた裕福そうな紳士から懐中時計を巧みに盗み去る。そのことで濡れ衣を着せられたガランスであったが、盗難の一部始終を父親から才能がないと罵倒されていた芸人・バチストによってコミカルに再現され、彼女の疑いは晴れる・・・。
 
このあたりのバローのパントマイムがまさに名人芸でうならせる。時折見せる物憂げな表情もうまい。
 
(第2幕:「白い男」)ガランスは伯爵夫人として暮らし、一方バチストはナタリーと結婚して男の子を授かる。フレデリックは「フュナンビュール座」を辞め、別の劇団に移ったものの相変わらず女遊びをしたり借金取りに追われたり、さらには「こんな芝居はたいくつだ」と言って劇中にアドリブで作家達を侮辱するなど、問題を起こしている。偶然にもフレデリックはバチストの芝居を観に行った劇場でガランスと再会し、バチストとガランスを再会させようと取り計らうが結局会えなかった。劇中に突然飛び出し失意に暮れるバチストだった・・・。
 
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